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2012年10月12日
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昨日、文学の森「源氏物語 若菜」を無事終了しました。

開始前の、シーンと水を打ったような静けさは先週と同じでしたが、
先週のような、逃げたくなるような恐怖感はほとんどなく、
ぎりぎりまで準備をしました。

昨日の主な内容は、2つ。
ひとつは、明石入道の遺書。
もうひとつは、柏木の女三の宮垣間見。


明石入道を語るには、明石方の説明をしなければなりません。
初登場は、若紫の最初のところ。
家臣の良清が、明石に面白いおやじと娘がいる、と
散策中の源氏に語るところです。
この話の直後、源氏は若紫(のちの紫の上)を見るのです。

その後、須磨・明石に至った源氏と明石方は出会い、結婚します。

さまざまな経緯のあと、明石方は源氏の妻の一人として迎えられます。
そして、明石方の実の娘で紫の上の養女となった明石女御が
東宮と結婚して生まれた子供が男の子だった、というところで
明石入道の遺書が送られてくるのです。

自分は満願成就した。この身は熊狼に施す、と結ばれた文。

この遺書に描かれている世界I(須弥山)などについて語りました。
また、源氏物語冒頭からこの若菜に至るまでの帝を説明しました。
それぞれの父と中宮を説明しますと、非常にわかりやすい、今まで
勘違いしていたところがあった、などの感想をいただきました。

また、源氏のちょっとした気持ちの動きや明石尼の様子などを
ピンポイントで話しますと、「やはり原文を読まないと、こういう
ところには気づかない」とおっしゃってくださった方がいて、
がんばった甲斐があった、と思いました。

柏木の垣間見は、このあとの源氏・紫の上の不幸を暗示する
大切なポイントです。

どの場所でどのように垣間見たのか、あれだけ紫の上には用心深かった
源氏が、なぜ、柏木に垣間見させてしまうようなミスをしたのか、などを
語りました。

会場がちょうどブラインドだったので、そのブラインドを几帳にみたてて
まくりあがった様子を話しました。

そして、女三の宮に恋心を抱く柏木は、かなわぬ恋、と、
女三の宮のところから走ってきた小猫をかき抱いてその
匂いをかいで「あぁ、これが女三の宮のにおい」とますます
恋心を募らせました、と語ると、受講生さんから

「わぁ~、いやぁ~」
との反応。(成功成功)

「いや、これは私が勝手に想像しているんじゃなくて、
ほら、ちゃんとこのレジュメにも抜き出しているように
千年前の紫式部がこうやって書いているのですよ。」
と語ると、みなさん、大笑いでした。

「古典とは、古典がこの世に出たときは最新刊です。
それが、時という篩いにかけられて、それでも今に
残るのが古典です。ですから、古典を、昔の名文、と
思って読むのでなく、古典が書かれた時代に自分の身を
置いた気持ちになって読んでみましょう。そうすると
今まで感じなかった何気ない表現に、深い裏を感じ取れたり
生き生きとした心の動きを感じられるようになります。」

と言って、今回の講座を閉じた。

来年は、明石の家族を中心に語りたい、と申しますと、受講生さんから
柏木をやってもらいたい、と要望が来ました。

帖を順番にたどるのではなく、柏木の一生やその周囲の人たちを
主人公に語る講座も面白いかな、と思いました。

体はくたくたに疲れていましたが、講座中は、前で歩き回り、走り回り、
身振り手振りで語ることができました。

家に戻って、椅子に座っていましたが、ふと気づくと室内が真っ暗でした。
ぐっすり眠っていたようでした。
次に気づいたときには、目の前に夕食が並んでいて、子どもたちが
にっこり微笑んで私の顔を覗き込んでいました。

「おばあちゃん(姑)がしめじごはんを作ってくれたから、もらって
来たんだよ。全然気づいていなかったね。」
「あんなにお肉を焼くのにジュージュー言わせたのに全然気づかない
から、生きてるかと思って何回も確認に来たんだよ。」
「椅子が気持ちよさそうだね。」

「なんか、ときどきニコニコしながらうなずいたりしてたけど?」

たぶん、夢の中でまだ講座をしていたのだろう。

おいしい晩御飯でした。ごちそうさま。





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最終更新日  2012年10月17日 11時16分40秒
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