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2012年10月14日
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OL時代、同期入社の女子は1年を待たずして私一人になった。
翌年入社した女子の中で、私と同じ部署に配属された後輩は
アイドルになってもいいくらいのかわいい子だった。

几帳面で溌剌としたナオコに、私はいつも元気をもらっていた。

ナオコと私は、机を並べて仕事をしていた。
上長が席をはずすと、私たちはよく、おしゃべりをした。
それを向かいの席で顔の表情を変えずに聞いていたのが
先日の渡辺くん。


あるとき、私の「穴あけ器」を貸してくれ、というナオコ。
それを使ってナオコは書類にバチンバチンと穴をあけていた。

几帳面な彼女は、きちんと中のカスも捨て、きれいに
して返してくれた。

ずいぶんたってから、私が穴あけを使おうとしてケースから出した。

「私はマキコよ ウフッ♡」

穴あけ器とケースに書かれていた。
しかも、ケースのほうは、どこをどうやってここに
書いたのか?と思うような、ケースの裏側の
その一番奥に書いていたのだ。

この穴あけ器、よく上司なども使っていた(事務
用品を取りに行くのが面倒だから、近くの席の
私の私物を使うことがあった)ので、それを
知らずに私は貸していたのだ。
(あぁ、恥ずかしい!)

一緒に帰ろうと、エレベーターに乗ったとき、
1階につく寸前に、「ハタタタタタタタッ」と
北斗の拳のマネをして全部の階のボタンを
押したナオコ。

ドアが開いたとき、別の階の人がエレベーター
前に立っているのに気付いて、、ひたすら
あせっている私の横で、一番よそ行きの
顔をして平然とエレベーターを降り、
乗り込んだ人が、(その人は7階で降りる)
「わぁ!全部の階がついてる!」
と叫んでいるのを背中で聞いてダッシュで
逃げたナオコ。
きっと、乗った人は、私がやったんだ、と
思っただろうな。だって、ナオコはそういうことを
しない、という雰囲気だから。

あるとき、ナオコとナオコの友人とで奈良に旅行に行った。
ユースホステルに宿泊した。

自分たちで布団を敷いて、いざ、寝るという時に
ナオコは私に聞いた。
「長尾さん、これ、北枕じゃないですよね。」

「大丈夫。以前、私がここに泊まった時に、
ドアの側が南だったから。ほら、ドア側を
枕にしてるでしょ?」

そうして、3泊4日が過ぎた。
その最終日の朝。

私: 「あ、ごめ~ん!前に泊まった時は、向かい側の部屋だった。
だから、この部屋でいうと、こっちが北だった。」

ナオコ:「もう、絶対マキコの言うことは信じない!」

涙を流して笑い転げる私とナオコの友人を横に、
ナオコは真剣に怒っている。

ナオコは私より1年後輩だから、仕事のことでも
ときどき相談してきた。

「長尾さん、このマシン、さっきから反応がないんですけど。
暴走してるんじゃないですか?」

「あのね、これは今、コンパイルしてリンクしているから
遅いのよ。」

「あ、そうなんですね。安心しました。」

5分後。
私: 「あ、ごめ~ん!暴走してたぁ。」

ナオコ:「もう、絶対マキコの言うことは信じない!」

そういって、ドシンドシン言わせて向こうに行くナオコ。

それなのに、また、何か困ると私に聞く。

あるときは、私に自分の仕事の手伝いを依頼してきた。

私: 「わかった。もう、乗りかかたウナギだ!」
ナオコ:「えっ?うなぎ・・・?」

私: 「そう、こういうときには、業界では、ウナギっていうのよ。
    ほら、細長くてクネクネしていてつかまえられないでしょ?
    開発の仕事も行き詰まると同じじゃない。」

ナオコ:「そうなんですか?違うでしょ?」

私: 「おっ、さすが!だんだんわかってきたじゃん。」

ナオコ:「何が『さすが』ですか!それにしても、どうして
   『ウナギ』なんですか?」

私: 「ただ、船と鰻ってなんとなく漢字が似てるじゃん。」

ナオコ:「どこをどう見たら、似てるんですか?!」

そして、プンプンして、仕事を始めようとするナオコ。
私が、ナオコの半袖から出ている手首のあたりを
トントンとたたいて、

「ほぉら、ナオコが怒った・・・」
というと

ナオコ:「触らないで!私の神経を逆なでしないで!」
とますます怒る。

私が、ナオコの手首から肘にかけてなであげながら、

「さかなで、さかなで。魚におててはないのよね。」
というと、前の渡辺くんの肩が揺れた。

ナオコも、もう怒ってはいられない。

こんな、アホみたいな漫才みたいなことばかりしていた。
このナオコも、私より早くやめてしまった。
実家に戻って就職した、と聞いた。

私とナオコで、「ダーティーペア」(そういう漫画があった)を
名乗って、結構楽しいOL生活をした(と私は思っている)。

胃腸が弱く、コーヒーは薄いのに砂糖とミルクを入れたのじゃ
ないと飲めなかったのに、私がコーヒー好きなのにつきあって
飲んでいたら、いつのまにか、ブラックコーヒーをぐいぐいと
飲むようになった、ナオコ。

そんなとこは似なくてもよかったのに・・・





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最終更新日  2012年10月17日 11時22分57秒
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