170322 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ほんだらかんだらと仲間たち

ほんだらかんだらと仲間たち

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

カレンダー

カテゴリ

バックナンバー

2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ほんだらかんだら

ほんだらかんだら

フリーページ

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

noga@ mentality 日本民族の資質:下働きとしては優秀、政治…
ブンチャン5570@ Re:12月10日「村上春樹の描く世界」2回目(12/12) 少し雲があったが 月を見ました 寒かっ…

ニューストピックス

2012年10月19日
XML
今日はポコチャン・ワッチの通う中学の文化祭。

朝食のとき、ポコチャン・ワッチが台所に立つりんごに声をかけた

「今日、私たち、お弁当だから。」
あ、私はポコチャンのすぐ右隣に座っていましたが、
誰も私に声をかけようとしませんでした。

りんご:「わかった。お弁当箱、どれがいいの?」
ポコチャン:「保温できるお弁当箱」
わっち: 「緑の二段のお弁当箱」

一人分でいいと思っていたりんごは、急いで三人分のおかずを作り始める。
サトイモの煮っ転がしとゆで卵、レンジで温めるだけのから揚げなどなど。

いつもより30分以上早く登校するポコチャン・ワッチのために
すぐさま出来上がったお弁当を持って、中学の二人は出かけた。

私も、8時20分には学校にでかける。
車で出ようとしたら、夫が行く手をさえぎるように立つ。

「オープニング見たら、一度戻るから。」

文化祭のオープニングは、毎回、応援団のエール・校歌斉唱で始まる。

体育館が暗くなり、舞台の幕が開き始める。
舞台中央に立つのは、現在2年の、次期団長候補。
この子が、舞台から飛び降りると、後ろに立っている
団長が一歩前に出てくる。

実は、現団長は、中3のポコチャン。
りんごに影響されたのか、って?違います。ポコチャンは
中学に入ってすぐに中学応援団に入ったのです。
ポコチャン中2になるときに高校に入学したりんごが
高校應援團に入団したわけで、応援団の経歴としては
ポコチャンのほうが長い。
実際、應援團に入団したりんごは、最初、応援の型のひとつが
中学の応援の動きに似ているように思ったので、ポコチャンに
動きを教わった、というくらい。

で、舞台のセンターに立つポコチャンは、数日前から
のど風邪をひいてほとんど声が出ない、という状態の中で
咳をこらえて必死の応援・エール。
これが最後の花道なので、一生懸命がんばる。

オープニングが終り、夫は一度家に戻った。
文化祭のメインは、各クラスの合唱発表。

ワッチの発表直前に、また夫はやってきた。
ワッチの姿を見るためである。

ワッチは、クラスの伴奏者になっている。

クラスのみんなが舞台に並び、ワッチは左そでのピアノの脇に立つ。

指揮者の右手が上がった。
いよいよ、ワッチが弾き始める。

ワッチは、3年くらい前にピアノを習うのをやめている。
小学校の卒業式の校歌の伴奏者になりたくて、5年生のときから
校歌だけは一生懸命練習していたので、卒業式の校歌伴奏にも
選んでもらえた。

そのことが印象に強かったのだろう。クラス合唱の伴奏者にも
早々と選ばれてしまったのだ。
7月の頭に伴奏の楽譜を持って帰ったので楽譜をみて愕然とした。
シャープが3つ(イ長調)。

まず、スケールとカデンツを練習させ、音とり。
私とりんごに手取り足取り指導され、夏休み前にはやっと
弾けるようになった。あとは、一日も欠かさず練習。
どんなに疲れていても絶対1回は弾く。

そんな毎日を続け、今日の本番を迎えたのだ。

曲名は「バラード」
細かい音符は比較的少ないのと、間奏がない伴奏譜。

一番練習した、カデンツ三連譜も無事こなした。
合唱の息継ぎとワッチの伴奏がピタっと一致した。
ここも、ワッチが苦労し繰り返し練習したところ。
2番が終り、一番盛り上がるところも、間違わなかった。
(このあたりから私は両手を組み合わせて必死に
「止まるな、止まるな」と心で叫び続けていた)
最後の低い音を弾き終わり、立ち上がったワッチを
私は誇らしく思った。

この発表を見たあと、また夫は家に戻った。
平日なので仕事中なのだ。ただ、自営業で自宅作業のため、
多少時間に融通が利くのだ。

3年の発表が始まったとき、またまた夫が現れた。
こんどはポコチャンの発表を見るのだ。

ポコチャンは、ソプラノパートだ。
ただ、咳が出そうなので、発表中に咳をしないよう、必死にこらえて
いるようにも見えた。

3年の発表が終わったとき、夫が
「混雑する前に出よう。」
と言ったが、私は立たずに待っていた。

会場にアナウンスが流れる
「これで生徒による合唱発表は終わります。が、ここで
先生方による合唱です。」

待ってました!とばかりのやんやの拍手。

一度、ステージに幕が引かれ、先生方が準備している。

5分ほどたって幕が開いた。
先生方のうち、10名ほどが前に立ち、青い服を着て向こうを向いている。
ほかの先生方は、壇上でこちら向きに歌詞カードを持って立っている。
壇上中央には、校長先生もいる。
普段、きちんとしてやさしげな校長先生が、今は
一層にこやかで少し照れているようにも見える。

「こうちょうせんせ~!」
男子も女子も、声を合わせて呼びかける。
クラス担任にも、クラスごとに声をあわせて呼びかける。

イントロが流れた。
前に立つ先生が振り向いた。
前に立つ先生方は、なんと、この中学のジャージ(安中ジャージ)を着ているのだ。
もう、それだけで大盛り上がり。
曲は、AKB48の「ヘビーローテーション」。
だが、曲なんかほとんど聞こえない。
生徒たちの歓声と拍手でかき消されている。

1番が終り、間奏に入った。
とたん、3年生全員が舞台に駆け上がり始めた。
先生を取り囲んで、みんなで踊り歌う。
狭い舞台に180人が登ろうとする。
出遅れた生徒は舞台下で盛り上がる。

生徒たちにぎゅうぎゅうに取り囲まれて先生もつぶされそうになる。

私は、まばたきができなかった。
まばたきすると、滂沱の涙になってしまうから。
唇をかみしめ奥歯をぎゅっとかんで、じっと見守っていた。

曲が終わって、生徒たちは舞台から降り始める。
自然にわきあがる
「アンコール!」
の声。

生徒たちが席についたとき、青い安中ジャージを着て
一番に盛り上がっていた真ん中の先生が

「私たちは、ASK48(あさか、の略)で~す!」
と言ったので、大拍手が起こった。
少し静まったとき、先生は続けた

「私たちASK48は、普段の運動不足で体力がないから、
アンコールは禁止です!」

笑い声とともにブーイング(でも、本当のブーイングじゃない)。

続いて先生は言った。

「保護者の方にお願いがあります。YOUTUBEには投稿しないでください。」

現時点で確かめたところ、YOUTUBEに投稿はされていない。残念・・・

このあと、午後の発表と、合唱祭の成績発表があるのだが、私たちは
仕事があるので戻った。

5時ころには帰宅できているはずなのに、二人が帰宅したのは6時近く。
ものすごく盛り上がって、進行予定が大幅に遅れたのだそうだ。

「合唱祭はどこが入賞したの?」

ワッチは、がっかりした様子で
「全然、だめだったよ。」
とつぶやいた。

かばんを開いて、ポンと机に載せたのは
「伴奏者賞」

1年で一人しかもらえない賞をもらったのだ。
ピアノがうまかったりんごでさえ、逃したこの賞。

本当に一生懸命だったからね。

「親ばか」となるとも「ばか親」となるなかれ

はい。わかっています。十分わかっています。
それでも書かずにはいられない、うちのよい子たち。

夕食後、夫の撮ったビデオを見て、わが子の活躍と
先生方と生徒との心温まる光景に、今度こそ存分に
涙を流した私でした。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012年10月20日 06時41分41秒
[お局真紀子の素敵な毎日☆家族編] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X