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2012年10月26日
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銀座の小料理屋に行った事がある。一度だけ。

いや、あれはいわゆる「飲み屋」か?
その分類さえもわからない。
だいたい、飲まない私は宴会で居酒屋などには行くが
飲み屋などには行くことがないからだ。

そのときは、結婚の報告で以前勤めていた会社に行った。
上司たちに結婚のお祝いにどこかに食事に行こう、と
言われ、どこか行ってみたいお店はないか、という
リクエストに私がお願いして連れて行ってもらったのだ。
(どうリクエストしたかは覚えていない)

会社の直属だった部長さんの行きつけのお店は
銀座の大通りからちょっと入ったところにある
ビルの二階。

大通りから入った道のところで、向こうから来る
カップルとすれ違った。遠目に、背の高い男性と
その男性とほぼ同じ背丈の女性が腕を組んでいるのが
見えていた。

二人とも、モデルかと思うほどのプロポーション。
女性のほうは、本当に美人。目が離せないほど。
ファッションセンスも抜群。もしかして有名人?
と思いじっと見ていた。
(以前、銀座の交差点で松坂慶子を見かけたことが
あったから)

すれ違いざま、二人の会話が聞こえた。その瞬間、
私と夫は顔を見合わせた。
内容に驚いたのではない。
目をひくほどのきれいな女性の声がなんと、
バリトンだったのだ。

階段をあがったところのドアを開くとカウンターがあり
そこに私たち一行はずらっと座った。

お店のおかみさん(ママ)ともう一人の女性(おねえさん)が
カウンターの中にいて、おいしい手料理を出してくれる。

一緒に行ったのは、部長・課長、その他、一緒に仕事をしたことのある
先輩たちと私と夫。全部で6~7名だったと思う。

部長とおねえさんの気の利いた会話に、粋な大人の世界を
感じていた。
また、ママの手際のよさ、客あしらいのうまさに見とれていた。

お酒がなくなりそうになると、すかさず自分のに全部入れて
「あ、もうないわね。もう一本つける?」
と売上を伸ばす気配りにも余念がない。しかも、その動作に
いやみがないのだ。

そして、てきぱきと動きながらもみんなの会話を聞き
相槌をうったり問いかけをしたりなど。
こういうお店を切り盛りするにはこれだけの努力が
必要なんだな、と思わせるような行為の連続だった。

行ったメンバーの中で女性は私だけ。
私の右側に夫が座り、左側には、お世話になった先輩が座っていた。
私は部長たちのおしゃべりにも時折加わりながら、
どちらかというと、おいしいお料理を夢中で食べていた。

ママがなじみの部長に
「ところで、今日はどうしてこんなに大勢でいらっしゃったの?」
と尋ねた。
一番奥のいつもの席に座っていた部長は、いいことを聞いてくれた、
といわんばかりに

「以前勤めていた子が結婚してその報告に来てくれた、お祝いだよ。」
と私を見ながら言った。

ママは私のところにきて
「おめでとう。」
と私のカップにウーロン茶をつぎ、ついで隣に向かって
ビールを差し出し
「お幸せにね。」
と注ごうとした。

ビールを差し出された先輩はあわてて
「いや、僕じゃないです。お相手はあっち。」

少し離れたところにいたおねえさんが
「いいえ、お相手はあなた。あなたでしょ?」
と断言した。

横で聞いていた夫は
「いえ、お相手は私ですよ。」
と手を振った。すると、ママもおねえさんも自信たっぷりに

「いいえ。この女性のお相手は、こちらよ。
わかるんだから。プロはごまかせないわよ。
お相手はこちら。あなたは弟。そうでしょ?」

夫と私はラブラブで話していたのだが・・・

二人の断言に、とりあえず、そういうことにして
「カンパイ」をした。

店を出たところで、先輩が私たちに
「ごめんね。」
と謝ってきた。部長も
「あのママがカップルを見誤るなんて」
とすまながってくれる。

夫は、というと、別に気にする風もない。
むしろ、ニヤニヤしている。
私一人が真剣に憤慨していた。

「四つも年上なのに、『弟』ですって!!!」





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最終更新日  2012年10月27日 05時05分21秒
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