ほんだらかんだらと仲間たち

夫の弱点

先日の朝。
朝食の準備の手順が悪く、プンプンの夫。

あ・・・朝食準備をしたのは子どもたち。
私は横でいつものように新聞を読んでいました、ハイ。

朝食準備をしつつ、配膳したので、温かいものは
ほどよくぬるく、冷たいものはほどよくぬるい
状態になっていました。

そんなテーブルの上を見て、夫は一言。

「卵料理は？」

前日、卵を大量に買ったのに、卵料理を作っていなくて
あわててオムレツを作ろうとするワッチ。

（ワッチは最年少ながら、我が家で夫の次にオムレツが上手）

そんなワッチのオロオロにますますプンプンの夫は

「私がやる。」

と台所に立ち、あっという間に、いわゆる「スペイン風オムレツ」を
作りました。そして、自分の席の脇に置いたのです。

「いただきます」
の声でみんな、オムレツを待つのですが夫はプンプンしていて
わざと無視してほかの料理を食べるのです。

私は、カット用のナイフを夫に持たせようとしますが、夫は

「こっちを食べてるんだからぁ」
とナイフを持とうとしません。

私は、ナイフを握ってその上から夫が持つように支え

「ケーキ、入刀です。」
と言って結婚行進曲を鼻歌で歌ってみました。

夫は、顔を真っ赤にして、まん丸にきれいに出来上がった
オムレツをカットして全員に配ってくれました。

私のお皿に、私自身が取り分けようとすると、

「あなたはへたくそなんだから、私が渡すから」
と、私のお皿にも盛り付けてくれました。

この手の冗句には極端に弱い夫。

以前紹介したエピソードをここに再度紹介します。

あるとき、夫はテーブルの汚れにイラついて
「台ふきは？台ふきがない。台ふき、台ふき台ふき」
と連呼していました。

実はその朝、大失敗をやらかして、台ふきや雑巾を
総動員して、その失敗を始末したのでした。
そして、それまで台所用の手拭きを台ふきにおろしたのです。

「これだよ、これが台ふきだよ。」

と見せても、イライラプンプンの夫は、

「それは、手拭き。台ふきを探しているの！」

と認めようとしません。そして、テーブルの上に
おろしたばかりの台ふきを広げて、

夫：　「ほら、ここに『手拭き』って書いてある。
　　台ふきなら、『だいふき』って書いてあるはずでしょ！？」

と私に指さしてみせるのです。

私：　「わかった。じゃぁ、こうすればいいんだね。」

そういって、広げただいふきの字が書けるところに油性マジックで

カタカナで『ダイフキ』と書きました。横でそれを見て

夫：　「そう、それでいい。」

私は、続けてもう一本だけ、棒と足しました。
すると夫は急に顔を真っ赤にして、ニコニコ。
うれしそうに、その新しいダイフキでテーブルを
ふきました。

それ以来、我が家では、台ふきのことを「ダイスキ・ダイフキ」
と呼ぶようになりました。

そのあとずっとたって、台所用のお手拭タオルを
おろしたときのことです。

他のタオルを間違わないように、タオルの端に
「てふき」と書く予定でした。

夫は、私の手元をじっと見ています。ちゃんとかけるか心配のようでした。

私は、『アコーディオン』と書きました。

夫：　「何書いてんの？『おてふき』でしょ？」

私は、黙ってその脇に

『アコーディオン＝てふうきん』と書き加えました。
そして、『う』と『ん』に×をつけました。

私：　「ほら、『てふき』だよ！」

夫の鼻腔がひくひくしはじめました。
よしよし・・・成功成功