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ほんだらかんだらと仲間たち

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2012年11月23日
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りんごとポコチャン、部屋の片付けをしていた。

ピアノの上に土のようなものが落ちている。
震災後、落ちているのに気づいたので一度きれいに
掃除したのだが、また、落ちている。

壁の土が落ちているのだろう、と思ったらしい。

「おかあさん、おかあさん、これなに?」

ちりとりの上のその泥を見せに来た。

「え・・・これってネズミの糞じゃないの?」

つぶやく私にりんごもポコチャンもギャーっと
飛びのく。
場所を聞くと、換気扇の排気口の真下に落ちていたという。

「もしかしたら、排気口に何かでネズミが入り込んで
出られなくなっちゃったんじゃないの?」

「お父さん、呼んで来る!」とポコチャン。

背の高いお父さんが、ピアノの椅子に乗って
換気扇の蓋を開き、ファンを引き抜いた。

「う・・・わ・・なんかいるぞ!」

排気口を覗き込んだ夫が叫んだ。

夫:「ポコチャン、ちょっと見てみろ。何か、何かがある。」

我が家で2番目に背の高いポコチャン、椅子に乗って
背伸びしておそるおそる覗く

ポ:「ホントだ!なんか、毛が生えてるよ!」

みんなして、私を手招きしている。

私が続いて椅子に乗って思いっきり背伸びしてそっと中を見る

確かに、チラっと毛の生えている丸っこいものが見えた。

私:「やっぱり、ネズミだよ。ネズミが入り込んで出られなくなったんだ。
   もうかなり長いこといるはずだよ。ミイラになってるのかなぁ」

どうやって、このブツを出すか、が問題だ。このとき、ワッチは部活でいなかった。

夫:「4人でじゃんけんで決めよう。」

ポ:「りんごはまだ見てないよ。見てないりんごが出すべきだ。」

このポコチャンの建設的意見に、私も賛成!!!(なんていう親だ!?)

こういうときのりんごの腹の据わり方は立派だ。

り:「じゃぁ、これはご褒美ものだね!」

どんなご褒美をねだるのか、ちょっと心配だが、勇気に免じて許そう。

り:「私ね、サーティーワンのアイスがいい。今なら、会員はレギュラー1個で
   キッズが1個もらえるんだ。」

あ、それくらいなら、どうぞどうぞ。

ということで、長いお箸と大きなビニール袋を持ってりんごは
ピアノの椅子に乗る。夫が横で支えている。

りんごは、排気口からその毛のあるものを引きずり出して
ビニール袋に入れた。

夫:「とりあえず庭で袋から出してみたら?」

そう言われてりんごは庭に下りた。
そして、自分の武勇伝を友人に自慢しようと写メを構えた。

私は部屋の中で窓をしめたまま、その様子を眺めていた。

袋から落とそうとするりんご。何か、モタモタしている。
気になったので、私が窓辺に近寄ると、その、
毛むくじゃらのピンポンが、パシッパシッと開いて
30cmほどにもな拡がって飛んでいった。

コウモリだったのだ。しかも、排気口を巣にして出入りしていた
ようなのだ。

ちゃんと確かめずにいたら、あのままビニール袋の口を締めて
ゴミに出すところだった。

「私、排気口からコウモリを引っ張り出しただけじゃなくて
そのコウモリを助けたんだよね!」

うれしそうにりんごは叫ぶ。

「やったぁー!私は、バットガールだ!」

正義の味方、「イケメン・バットガール」の誕生だ。







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最終更新日  2012年11月30日 06時33分41秒
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