ほんだらかんだらと仲間たち

この前の木曜日、寝床で突然、球の体積の求め方が気になり始めた。
積分で求まるはずなのに、それがなぜ、３分の４パイアールの３乗なのか。
また、球の表面積は、そこから微分して４パイアールの２乗なのか。

ずっと考えていて、私なりに、理由がわかったような気がした。

延々、布団の中でそんなことを考えながら、目覚ましが鳴るのを待った。

しかし、ず～っと待つのに鳴らない。
時計をみたら、５時半！
ポコチャンの入試の朝なのに、こんなに寝過ごすなんて！！

あわててりんごを起こして、朝食と、ポコチャンとワッチのお弁当を
作ってもらう（私は作らない。（入試の日だから、在校生は休日。
つまり、りんごは休みの日。ポコチャンは入試でお弁当が必要。
ワッチは、給食がないから、お弁当。）

さて、ポコチャン、すさまじく寝相も悪いが寝起きも悪い。
このポコチャンに向かって、

「球の体積と表面積の求め方は？」
と聞いた。

ポコチャン、寝起きで寝ぼけながらスラスラと公式を答えた。

横で、必死に朝食の準備をするりんごが、手を動かしながら

「そんなことを今聞いてどうするの？」

いや・・・もしそういう公式がしっかり頭に入ってなかったら、
と思ったから聞いただけなのだが。

「じゃぁ、もし、入試問題に球の体積か表面積を求める
問題が出たら、スタバでラテをご馳走してくれる？」

とりんごに言うと、りんごは笑って

「いいよ。かなり可能性は低いと思うけど。」

「じゃ、わかった。もし、出なかったら、セブンイレブンで
紙パックのジュースを買ってあげる。それくらいのハンディが
あってもいいよね。」

ただし、円や円錐は球ではないから、りんごの勝ち。
球の体積や面積を求める問題が出た時だけ、私の勝ち。
この条件なのだ。
（しかし、わが子の入試の問題をかけにするか？！）

そして・・・ポコチャンが入試を終えたあと、聞いてみた

「球の体積を求める問題、でた？」

「うん、出たよ。１番の（４）だったと思う。」

ビンゴ！

２年前のりんごの入試のとき。
直前の日曜日、りんごが勉強をしている横で、
パパさんが、突然ブラジルについて語り始めた。

「南米はほとんどがスペイン語が公用語なんだけど、
ブラジルだけはポルトガル語なんだよ。」

などなど・・・。りんごは、その話を聞き流しながら
ほかの科目の勉強を続けた。もともと、社会は苦手だから
あまり熱心に聞く気がなかったのだが・・・

入試問題を見て、体が震えた、という。

「ブラジルの公用語を答えなさい。」という問題が
出たからだ。

ビンゴ！
りんごは、かなり危ない、と言われていた高校に無事
合格できた。


ポコチャンの入試の結果は、今度の木曜日。


りんごからは、まだ、ラテをごちそうしてもらっていない。