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2015年07月02日
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カテゴリ:日々雑感
これは、知り合いから聞いた話である。

この知り合い、以前は福島県浜通り地方に住んでいた。

2011年の3.11東日本大震災とその後に続く核発電所の事故で
各所を転々と避難し、郡山にたどり着いた中の一人である。

震災直後、自衛隊の方に大変お世話になった、と
その人は語る。

それは、筆舌に尽くしがたい状況と混沌、そして精神的な
ダメージの中で、自衛隊の方々のケアはわずかに見える
希望の光のようにも感じた、と。

それでも、次々と降りかかる不幸・不運に自暴自棄になりそうな
とき、己を捨てて他人のために献身的に動く自衛隊の方々に
励まされた、とも。

炊き出しを受け取るとき、
「ありがとう。」

お風呂を沸かしてくれるとき
「ありがとう。」

道ですれ違っても
「ありがとう。」

それしか感謝を伝えられなくて、自衛隊の方を
見かけるたびにそう、声をかけた、という。

「仕事ですから。」
「任務ですから。」
「当然のことをしているだけです。」

さわやかな笑顔とともに、そう返事をする
隊員たち。ますます、頭が下がる思いだった、と
その人は言う。

或る時、いつものように
「ありがとう。」

と声をかけた時のこと。

「それじゃぁ、だめなんです。」

と強い声で言われたそうだ。

感謝の気持ちが足りないのか、と思い、
深々と頭を下げて

「ありがとうございます。感謝しています。」

と言いなおそうとしたとき、
その隊員は、

「自衛隊員は、『税金泥棒』と言われることこそが
 本望でなければいけないのです。

 自衛隊員は、札幌雪祭りだけで活躍すればいい。
 
 そんな日が戻ってくるまでだけの活動なのです。」

強い口調でその人の目を見つめて言ったそうだ。

「今、あの隊員さん、どこにいるのかな。」

食堂でついていたテレビのニュースを見ながら
その人はつぶやいた。





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最終更新日  2015年07月02日 06時31分01秒
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