「おいっ!お前の得意技は、なんだーっ!?」
「・・・闘わずして勝つことかな」
〈映画『燃えよドラゴン ~ENTER THE DRAGON~ (1973)』より〉
ご無沙汰しております、親愛なるブルース・リー師匠!
あなたの映画の中のセリフはどれも、禅問答のようで、感慨深いものがあります。
リー先生の命日は、【7月20日】でしたね。
リー先生がこの世を去ってから、37年の時が過ぎてしまいました。
私が物心ついたころには、あなたはすでに天界の人でした。
私の誕生日は、【7月23日】です。
いつの間にか、リー先生よりも私は年上になってしまいました。
でも、リスペクトしているあなたからは学ぶことが多くて・・・
あなたに追いつきたくて・・・
でも、現実はせちがらく、厳しくて、追いつけなくて・・・
日々悶々として今日まで生きてきました。
あなたのようにストイックに生きてみたい・・・。
誕生日を迎えた今、また新たな気持ちで自分なりの『ドラゴンへの道』を精進していきたいと思います!
苦手なものを克服して真の漢になろう!
男は群れていてはいけない!
孤独を愛せ!
ひとりでいるときこそ、自分の精神を鍛えたり、未知の経験をつむチャンスだ!
大人になるたび孤独の長さは、そっと深く増えていくけど、
孤独な時間こそ己を信じて鍛えあげるとき!
孤独な試練を乗り越えたときこそ、友や愛する人たちを温かく包んであげられる大きなやさしさや強さを持ち合わせた人になれるような気がする。
自分が誕生日を迎えた今日こそが、龍(ドラゴン)に成りし日にふさわしい!
・・・突然ですが、みなさんは【五目チャーハン】を食べたことありますか?
自分は大好きです、五目チャーハン!
五目チャーハンは、たっぷりのケチャップを使ったチキンライスの部分が肝心です。
このチキンライスの出来具合によって、上に乗せる玉子焼きとの調和が、味が、左右される。
上に乗せるふんわり玉子のやわらかさも肝心だ。
・・・えっ?
それって、五目チャーハンと違うんじゃないかって
なに言ってるんだ?
チキンライスにふんわり玉子を乗せるのが【五目チャーハン】じゃないか!
ケチャップをたっぷりかけて、食べるのがウマいんだな、これが!
みんなこそ、なにか勘違いしてないか?
あーっ!わかった!
ホントは、みんなは五目チャーハンを食べたことないんじゃないか?
じゃあ、【五目チャーハン】の写真画像をアップするから、よく見てくれよ!
・・・ねっ!
【五目チャーハン】でしょ?
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今日が誕生日のオレは、荒修行を受けるために、この地に降り立った。
いろいろな場所へ街頭冒険を繰り返してきたが、今回ばかりは生きた心地がしない。
心拍数が上がり、こめかみの血管がドクドク脈打っているのがわかる。
手に汗握り、その拳が微かに震えている。
血が飛び、肉が断ち切れ、骨が砕ける・・・・・生き地獄のような世界が・・・?
この建物に乗り込んで、オレは無傷で無事に戻って来れるだろうか?
これからオレは、自分の中の弱いオレを打ち負かすために、この扉を開こうとしている。
映画『ドラゴンへの道』で、仲間の仇をうつために、ローマのコロッセオに突入していくブルース・リーの勇敢な姿を思い浮べていた・・・。
たとえ行く先に、ナイフや銃が待ち構えていても、決して怯まない彼の勇姿を・・・。
ファミレスや喫茶店にひとりで入るのが苦手だ。
だからこうして、ここに立っているワケではない。
流行りのアニメやゲームには疎い。
だからこうして、ここに立っているワケではない。
メイドさんに興味があるワケではない。
だからこうして、ここに立っているワケではない。
2010ネン 7ガツ23ニチ 金ヨウビ 2:00PM
東京・秋葉原 メイドカフェ『ぴなふぉあ』1号館
オレは、この店の前に立っていた。
苦手なものを克服するために・・・・・人生初の『ひとりメイド喫茶』を決行する!!
ひとりで喫茶店やファミレスに入店できるような『勇気』を志望する!
『志望勇気』・・・2年前、友人とふたりでメイド喫茶を3件連続ハシゴした事がある。
この日記で紹介したことがあるので、ご存知の方もいるだろう・・・。
ヌンチャク使い、テコンドーの名手、次々と迫りくる強敵を倒し、次のステージに進んでいく・・・。
ブルース・リーが映画『死亡遊戯』で見せた華麗なファイトのように・・・。
今回は、ひとりでメイド喫茶にフラッと入れるような勇気を志望する。
今、このガラスの扉を開けるとオレの『死亡遊戯』・・・・・じゃなかった。『志望勇気~第2章~』が始まる。
天国から見守っていてください、リー先生!
『アチョーーーーーーーーッ』
さあ、新しい冒険の始まりだ!
オレの中で、闘いのゴングが鳴ったぜーーーーーっ
ドアのノブを握り締め、力の限りオープンした!!
人はいつか乗り越えなくてはいけない試練があるものだ。
・・・弱い自分を打ち負かし、栄光を手に入れるために。
■次回(中編)に続く■