テーマ:スイスの生活(411)
カテゴリ:スイスで仕事
5月、インド人のシーズンです。
電車にも道にもインド人がいっぱいの時期。 スイスに旅行に来ている彼らはお金持ち。 でも値切るのが大好き、というか本能のままにそうしてしまうのか。 10フランもしないお土産ひとつ買うのにも「ディスカウント」と言う。 午後・・・インド人10人くらいのグループが来店。 「Show me this!」と連呼し、あれもこれも全部いっぺんに見たがる。 「Please let me see this. 」とか「Can I see this?」とか、丁寧な言い回しはまず聞かない。 お客様は神様なのですね、わかるんだけど、10歳くらいの子供に召使いのように扱われると、ちょっと違和感がある。 わたしたちスタッフは、同時に何人もの接客をしてはいけない。 時計はトレイに3本まで。 いろいろなルールがあるけど、彼らに接客するときは例外。 そんなこと守りながら悠長にできる相手じゃない。 彼らはとっても敏感。 遠まわしな言い方やあいまいな説明は絶対に通用しない。 はっきり断っても、あと2回くらいはトライする勢いなのです。 わたしが断りながらも「もしかしてできるかも・・」って思ってると 必ずそれを感じて切り返してくる。 「そんなきつい言い方しちゃっていいの??!!」 って日本の接客の常識では論外なくらい、はっきりズバっと言っちゃっても ぜーーんぜん平気なのです。 それで気を悪くする人も見たことがないし、むしろ彼らは納得して満足そう。 でもまだまだそこまで言えない気の小さい日本人です、わたし。。。 ピアジェのダイヤの時計、止まってしまったから壊れてるか電池か調べてくれ、っていうインド人のお客さん。 百万円以上の高級時計をするくせに25フランの電池代が高いと文句を言う。 スタッフのスイス人の女の子、 「時計の裏ブタ開けて電池切れだったら25フランもらいます。原因を調べるためだけに開けることはしません。」って。 つ、強気!笑。 でも納得してるお客さん・・。 お土産3つ買ったインドのどっしりママ、全部プレゼント包装してくれと言う。 「Hurry!でなきゃみんなに置いていかれて迷子になる!」って30秒おきに連呼。。。 包装紙がシルバー、ゴールド、ブルーの3色なんだけど、インド人、絶対ゴールドやろ~!と思って訊かなかった。 そしたら、 「ほかに色はあるの?」って訊かれた。 でも結局「Gold!」って。・・だからわかってるって・笑。 こっちはふたりがかりでやってるのに、いてもたってもいられなかったようで 手伝いに中まで入ってきた。 そうやったらこうなるからダメだとか、セロテープをちぎって渡したり・・ ・・・ありがた迷惑もいいとこです。 散々文句をつけて急がせるんだけど、本人はまったく悪気なし。 最後には満足そうに笑顔で去っていく・・。 みんないい人たち、ただ、すごいパワーを要する相手。 まともに腹を立てるだけ損ってわけ・涙。 今日はほとんど一日中インドのお客さんばっかりだった。 くったくたに疲れて家路につく・・・ でもかばんに入ってるワインを後であける楽しみを思うとかなり救われた。 早く終わってください、インドシーズン。(切実) ・・・それか、もう少しわかりやすい英語をお願いします・笑。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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