「日本沈没」 【監督 守谷司郎。1973年】
テレビで放送されたので、懐かしくて録画してみた。テレビ版も全話みたっけ。 特撮の部分と人間の話の部分があまり重ならないが、日本列島が大変動によって崩れて行ってしまうさまがうまく描かれている。 出演者がみんな若い上に、みんなタバコを吸う。そういう時代だったのだ。 「何もしない」という選択肢は今でも衝撃的だ。これはよく覚えている。 すっかり話しれていたが、原作者の小松左京がワンカットだけ出ていた。書類を持ってくるサスペンダーの小太りの男で、主人公に「よう」と声をかけて出て行く。 この小説が書かれた頃が、プレートテクトニクス理論が知られ始めた頃で、実際に学者の竹内均が映画の中でその理論について説明している。 2006年版の「日本沈没」も見たが、政治家が無責任に自分たちだけ逃げ出すあたりは、リメイク版の方がリアルな気がする。