年の差
家内が所属する会で観音埼灯台が日本初の洋式灯台との話題から、「喜びも悲しみも幾歳月」の映画の話に移り、その話を知っているかと聞かれたそうだ。家内はその会の役員では最年少。「主人が幼稚園の入園試験でお歌を歌ってみてと言われた時に歌ったと聞いています。」私は覚えていないが母から何度も聞かされた。「他のお子さん達は可愛い童謡などを歌っているのに、おまえが急に『俺ら岬の~、灯台守は~』と歌い出したので、顔から火が出るほど恥ずかしかった。」当時の流行歌で、入園試験で歌謡曲を歌う子はあまりいなかったに違いない。 結婚してから家内の母との会話。「あの南国土佐を後にしての旦那さんはなんて言いましたっけ?」 「根上淳ですか?」これも家内にはちんぷんかんぷんな会話だったそうだ。 そういえば子供達がレンタルビデオを借りて映画を見るようになった頃、トム・ハンクスとメグ・ライアンの「めぐり逢えたら」を見ていたので、これは昔の「めぐり逢い」のリメイクだと教えてあげたら、横から家内がウォーレン・ビーティとアネット・ベニングの映画の話をし始めたのに驚いたことがある。私の年代はケイリー・グラントとデボラ・カーの「めぐり逢い」で、家内の言っているリメイク版があったことさえ知らなかった。6歳の年齢差なのにこんなに違うとは。