林冠ギャップ
先日インターネットでカラスザンショウを調べているときに、林冠ギャップという言葉を見つけた。私の家の近くの山はマテバシイが生い茂り、ほとんど陽の射さない地表にはアオキやヤツデ、ウラシマソウやシダ類だけというつまらない所が多い。そんな所で高層木が死んだり倒れたりして、上空を覆い尽くす林冠に隙間が出来ることを林冠ギャップというらしい。その林冠ギャップが出来て急に陽が射すようになった地表に真っ先に発芽するのが、カラスザンショウやアカメガシワだ。今日は挿し木から芽生えた木の名前を調べようと、去年挿し木を取った、家から車で5分も掛からない山に出かけたが、そこで昨年の今頃送電線に届きそうなマテバシイを何本も伐採していたことを思い出した。ひょっとしたらという思いでそこに行ってみたら、まさに教科書通りの光景が出現した。カラスザンショウがあまた芽生え、アカメガシワが混じり、ウラシマソウが散見され、マテバシイの切り株からは新芽が数多く株立ちしている。林学を学んでいる学生に教えてあげたいぐらいの状態だ。忘れなければ定期的に写真で残したい所だ。