カテゴリ:読書
村上春樹さんがオーディオ雑誌で二年半にわたってコツコツと書き継いできたエッセイが一冊になりました。
タイトル『意味がなければスイングはない』は、ご存じ、デューク・エリントンの「スイングがなければ意味はない」のもじり。 ただし、今回はシューベルトのピアノソナタからブルース・スプリングスティーン「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」まで、すべての音楽シーンから選りすぐった十人・十曲が語り尽くされます。 破滅の淵から甦ったビーチボーイズ=ブライアン・ウィルソンの人生第二章物語には泣かされますし、毎晩欠かさず同じフレーズを延々と弾き続ける堅物ゼルキンに対して、娼家でウィンナワルツを弾きまくりピアノにサインまでしてきたという蕩児ルービンシュタインの超対照的な人間像は抱腹絶倒です。 しなやかなメロディーラインとファンキーなリズムが冴えるハルキ・エッセイの粋を堪能してください。 ▼意味がなければスイングはない 和田誠が描くミュージシャンの肖像に、村上春樹がエッセイを添えたジャズ名鑑。 ともに十代でジャズに出会い、数多くの名演奏を聴きこんできた二人が選びに選んだのは、マニアを唸らせ、入門者を暖かく迎えるよりすぐりのラインアップ。 著者(村上)が所蔵するLPジャケットの貴重な写真も満載! 単行本二冊を収録し、あらたにボーナス・トラック三篇を加えた増補決定版。 【目次】 チェット・ベイカー ベニー・グッドマン チャーリー・パーカー ファッツ・ウォーラー アート・ブレイキー スタン・ゲッツ ビリー・ホリデイ キャブ・キャロウェイ チャールズ・ミンガス ジャック・ティーガーデン〔ほか〕 ▼ポートレイト・イン・ジャズ イラストレーターの和田誠と作家の村上春樹がジャズメン26人を紹介した本が最近出版。 その本の中から13人分の曲を収めたのがコレ。 ゆったりとした曲が多く,超超有名人ばかり。 村上氏のエッセイを読みながらジャズに触れてみては? (1)ブルームディド(チャーリー・パーカー) (2)ジターバッグ・ワルツ(ハーブ・ゲラー) (3)危険な関係のブルース(アート・ブレイキー) (4)ムーヴ(スタン・ゲッツ) (5)マイ・フーリッシュ・ハート(ピル・エヴァンス) (6)ロックス・イン・マイ・ベッド(デューク・エリントン) (7)ジーズ・フーリッシュ・シングズ(エラ・フィッツジェラルド) (8)アウト・ゼア(エリック・ドルフィー) (9)シャイニー・ストッキングズ(カウント・ベイシー) (10)サムタイムズ・アイム・ハッピー(ナット・キング・コール) (11)ディジーズ・ブルース(ディジー・ガレスピー) (12)ジャッキイング(セロニアス・モンク) (13)ルイーズ(レスター・ヤング) ▼オムニバス/ポートレイト・イン・ジャズ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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