カテゴリ:ビジネス関係
組織開発ファシリテーションという、ちょっと聞きなれないコンサルティング・サービスに関する著書だが、著者自ら「自分がいなくなったときにクライアントの組織に何を残せるか」というように、クライアントとのプロジェクト期間中はもちろん、その後の段階で、自立できる組織作りを目指す。
そのスタンスは、コンサルティングなどのサービス業界では、基本的だが忘れがちな、大切な観点だ。 しかし、クライアントの組織変革という「厄介な」テーマに携わるため、表面的なスキルでは、務まらない。 中身が伴っているかが大事だ。 実際、本書はファシリテーションの手法にとどまらず、コーチングやディベート、リーダーシップや人材育成にも触れ、さらに直面する問題の解決という結果を与えることではなく、問題解決できる健康な組織体をつくる手伝いをする(著者はCureよりCareといっている)といった、顧客に本当に必要なサービスに言及するなど、テクニック集にとどまらない本質論で貫かれている。 巻末の参考文献紹介も豊富で、この本からさらに研究を深めることも可能だ。 わかりやすいマトリックス思考法の紹介など、一般のビジネスの舞台でも使えそうな、参考になる内容も多いので、組織開発関係のコンサルタントのみならず、幅広いコンサルティング・サービス業界や、企業の経営企画部門の方々などに、お薦めできる良書だ。 ●組織の「当たり前」を変える ■分野別お奨め図書「ホーライブックセンター2.0」 ■新入社員に読ませたい本100冊 新入社員にお薦めの本100冊 ■より良く、より楽しく生きるためのお薦め本、人生を豊かにする本 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 4, 2007 07:16:02 AM
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