カテゴリ:読書
五十嵐貴久という作家をひょんなことから知り、『1985年の奇跡』を読んだ。
これが実に僕にはうけた。 まず、舞台が我が家に近い。 僕が今、住んでいる国立市がそのまんま出てくる。 そして、この小説のテーマが『熱血!』高校野球なのだ。 よくありがちなテーマだが、弱小、万年出ると負けの高校の野球部に、ある日、思わぬスーパー助っ人が入部して、というストーリーだ。 これだけでだと、あぁ、『タッチ』みたいに? となるかもしれないが(事実、僕はそう思った)、そうではない。 小説には1985年時の世相として『夕焼けニャンニャン』が出てくるし(懐かしい!)、野球部の部員は煙草を吸うし、そのまんま、自分の高校時代を思い出してしまった。 ところで、この小説だが、途中でのどんでん返しが、実にいい。 そして、そこからラストまでが実に鮮やかだ。 ちょっとひねくれた青春小説として、かなりいい出来栄えだ。 ●1985年の奇跡 ところで、この作家、五十嵐貴久のデビュー作の『リカ』が、これまた凄い。 実に恐怖なホラー小説で、第2回ホラーサスペンス大賞を受賞している。 どうして、こんな小説を書く人が『1985年の奇跡』のような小説を書けるのか、この作家の才能ほうがよほどミステリーでホラーなのだ。 ●リカ ■新入社員に読ませたい本100冊 新入社員にお薦めの本100冊 ■おすすめ本「より良く、より楽しく生きるためのお薦め本、人生を豊かにする本」 ■おすすめビジネス本。仕事に役立つ本 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 28, 2007 08:23:53 PM
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