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おすすめミステリー小説、本、ビジネス書、お勧め音楽、お薦め映画 by ホーライ

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Feb 14, 2009
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カテゴリ:読書
古今東西、ミステリのオールタイム・ベスト投票なんかをすると、いつ何時でも上位に入ってくる恐るべき作品。

行方不明をつたえられた富豪ヨーク・ハッターの死体がニューヨークの湾口に揚がった。
死因は毒物死で、その後、病毒遺伝の一族のあいだに、目をおおう惨劇がくり返される。
名探偵レーンの推理では、あり得ない人物が犯人なのだが……。

エラリー・クイーンのバーナビー・ロス名義による悲劇四部作の一つと言うよりは、『Xの悲劇』ともども完全に一人立ちし、ミステリ史上にその名をはせるようになった本書『Yの悲劇』は、その緻密な構成と犯人の意外性から、数多くの賞賛を浴びてきました。

残念ながら今日の欧米におけるエラリー・クイーンの評価は、謎解きが数学の証明をするがごとく行われる作品が敬遠されやすいことからか、あまりかんばしくないそうです。
ただし日本においてはその評価は依然高く、現在活躍している国内作家達にも多大な影響を及ぼしてきました。

ロス名義で発表した四部作の中でも、周到な伏線と、明晰な解明の論理は読者を魅了する古典的名作。


雰囲気こそ異様だが、論理展開の鮮やかさはいつものクィーンである。
この異様さの中で読者の気が逸れているうちに、真相へのデータを晒す手腕も鮮やかである。
犯人設定も、昨今は現実が小説を追い越している感もあるが、意外感がある。

私の中では、ここ40年程変わらないNo.1ミステリ。


ミステリーの古典的名作。定番中の定番だ。


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Yの悲劇






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Last updated  Feb 14, 2009 06:04:56 AM
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