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おすすめミステリー小説、本、ビジネス書、お勧め音楽、お薦め映画 by ホーライ

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Dec 24, 2010
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最後にやられた!と思えるオススメのミステリー小説、最後のどんでん返しがすごい傑作ミステリー小説、衝撃の結末のミステリー小説

面白くて、驚愕のおすすめミステリー小説『夏と冬の奏鳴曲』麻耶雄嵩 (著)    


首なし死体が発見されたのは、雪が降り積もった夏の朝だった!

20年前に死んだはずの美少女、和音(かずね)の影がすべてを支配する不思議な和音島。

なにもかもがミステリアスな孤島で起きた惨劇の真相とは?

メルカトル鮎の一言がすべてを解決する。

新本格長編ミステリーの世界に、またひとつ驚愕の名作が誕生!



絶海の孤島、風変わりな人々、奇怪な出来事、そして殺人…。

物語は、本格ミステリという階段を一段一段上っていくかのように展開する。

そこに突然訪れる、段から足を踏み外すような悲劇。

それに耐えながら必死で上り詰めた先に待っていたのは、解決という素晴らしい景色…ではなかった。

確かに謎は氷解し、主人公は何も失わなかった。

それでもなお、理不尽な謎が残り、呆然とするような喪失感が残ったのだった。

それは同時に、主人公が「大人」になったということなのだろう。

ミステリという枠組みでは星2つがせいぜいだが、青春小説としては星5つ以上だと思う。


雑誌編集者の如月烏有は、助手で女子高生の舞奈桐璃と、日本海に浮かぶ 孤島「和音島」で行われる、ある人物の二十周忌の取材に行くことになる。

真夏に雪が降り積もった朝、彼らは断崖のテラスで島の主の 首なし死体を発見するのだが、周囲には誰の足跡もなかった……。


著者のみならず、九十年代初頭における新本格最大の問題作。

著者が示した解法は、あまりに奇想天外であるため、 生真面目なミステリ読者には到底受け入れられず、非難と嘲笑の的となると思います。


それにも増して読者を唖然とさせるのは、ヒロインの舞奈桐璃でしょう。

萌えキャラ的人物造型であるため、年配の読者には、それだけで生理的嫌悪の 対象だと思われますが、それのみならず、終盤には彼女にまつわる不可思議な 秘密が、十分な説明を伴うことなく、唐突に明かされることになります。


バリバリのアンチミステリ。

謎が謎を呼び、物語の後半から驚愕する展開の連続。 

著者は読者にどれだけのレベルを望んでいるのだろうか。

張り巡らされた伏線。

明示されない謎解き。

読み終わった瞬間唖然とした。

こんな作品がまかり通るのか。 

しかし、面白さは秀逸。

ページをめくる手がとまらない。


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Last updated  Dec 24, 2010 09:31:17 PM
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