テーマ:最近観た映画。(40126)
カテゴリ:映画のお話♪
ということで、2020/8/28(金)より公開となりました、
「事故物件 怖い間取り」(公式サイト)観に行ってきましたよ~…いや、内覧してきたって言ったほうがそれっぽいですかね? 作品の概要をざっくりと紹介すると、実在の「事故物件住みます芸人」こと、 「松原タニシ」氏の体験談を元にした、「事故物件」にまつわるあれやこれを映像化した作品です。 …まぁ、「脚色」の類は当然あるとしても、いわくつきの物件っていうのは避けたいものです。 売れない芸人コンビ「ジョナサンズ」が、ひょんなことから解散⇒番組の企画で「事故物件」に住むというところから、物語が大きく展開していきます(冒頭20分ほどが前振り…長スギィ!w) 事故物件ごとに話を区切る「オムニバス形式」とも言えそうな形で話が展開していきますが、 1軒目こそ、「何処から見つけたか」わからない物件ながら、2軒目以降は、 「優秀なブレーン(事故物件を紹介する不動産業者)」のおかげで、新鮮な事故物件に住みつけます。 …とはいえ、2軒目・3軒目の物件ともに、「心理的瑕疵あり」としているモノの、 もう少し、「隠す努力」の跡があってもいいような気がするんですよね~…リフォームするとか。 血が付いた畳を一部変えるだけとか、血が飛び散ったシャワーの一部を変えるだけとか、 その割に、床下血痕を残したり、割れたタイルはそのままだったり、髪で詰まった排水管も何もしないとか、 首吊って歪んだロフトのはしごをそのままにしておくとか…ねぇ…? そういう「あからさま」な表現が、映像的な恐怖をあおるのは非常によくわかります! う~ん、作中でも言っていたけど、「間に誰かが入れば『心理的瑕疵』について伝える義務がない」というのは、有名なお話だから、「そういうの」がなくってからきっちりリフォームするのかなぁ…。 都市伝説的には、「不動産業者の社員」が一回住むことで、「義務を無くす」というお話もあるとかないとか。 さて、作中では都合4軒の事故物件をめぐり、芸人とそれを取り巻く仲間がひどい目に遭います。 その表現などは、直接的なことが多いわけですが、「視える女性」がとりわけひどい目に遭い、 その都度、過剰なほどに反応を示してしまうため、「ビビりすぎる人間がいて逆に冷静になる」絵図となってしまう気がしました…表現は、驚かせ方も怖がらせ方も良いんですけどね。 また、作中に登場する人物たちは、お笑い芸人も多く出演しており、その中の多くは、「自分の役」として出演している感じがありました。 その中で、異質な存在として登場しているのが、「小手伸也」さんと「高田純次」さんの両名ですね。 こちらは、完全に役者としての出演となっていますが、「胡散臭い」霊能者・宮司として登場しています。 とはいえ、この手のホラー系で出てくる「胡散臭い」人間ほどより強力な力を持っていることも多く、 心霊現象に見舞われたすぐ後の、「住みます芸人」へ霊能者(小手伸也さん)「大丈夫?何かあったらすぐに相談しなさい」と声をかけたり、 街中でちらっと見かけただけだが、自称宮司(高田純次さん)が「良くないのが憑いてる、なるべく早くお祓いを受けたほうが良い」と諭したり、 (後に効果が発覚する)超強力なお守りを700円(良心的価格!)で渡したりと、ちょい役ながら存在感たっぷりです。 …ラストシーンは、宮司が超強力な霊を吹き飛ばす展開を規定していたのになぁ…。 作品としては、「オムニバス形式」としてみたときに、それぞれの物件で「山場」をしっかりと作られているため、中だるみすることなく観ることができる作品だと思います。 一方で、「心霊への恐怖」については、表現の過激さのせいか「今住んでる物件大丈夫かなぁ…」と、不安を煽り立てるまで入っていません…ので、そういう恐怖を考えて避けようとした人でも安心の作品です。 …というより、最後の物件は、中央に柱一本で全室が繋がっている間取り…結構素敵やん? (とはいえ、「視える女性」に、即答で「この物件はダメです!怖いです!」といわれる程度にヤバめだったみたいです) ホラーなので、当然、万人に勧められる作品ではありませんが、怖いもの見たさというのを刺激する作品として、面白い作品だったなぁ…と、個人的には思う良作でした。 うん、面白かった! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.08.29 10:49:21
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