映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。上村愛子さん、残念でしたね。タイムが速かったのでもしかしたら…と思ったのですが。でも本人がさっぱりしていたので良かったと思いました。
日本のメダル第一号は誰でしょうね？

さて、今回は古代中国が舞台の映画です。


孔子の教え
出演
チョウ・ユンファ

　中都宰に任命されてわずか1年で自らの才をいかんなく発揮した孔子は、安定した国を築こうとする魯の君主・定公から大司寇の位を授けられる。孔子の活躍により魯が強国と化していく中、魯を脅威と感じた隣国・斉は、友好条約を結ぶという名目で定公の捕獲と孔子の暗殺を企てていた。民のために因習の撤廃を進言し、自らが作り上げた政治思想を掲げた彼は、魯国に尊厳と希望をもたらしていった。しかし、時代はまだ追いついていなかった。
政治的陰謀に巻き込まれ、様々な障壁に阻まれた孔子は、その思想を実現するべく、多くの弟子を率いて、諸国を巡る旅に出た。それは十四年にも及ぶ、生命を賭けた長い道のりの始まりだった。

　諸侯国が覇権を取ろうと戦いを繰り広げる紀元前6世紀を舞台に、「論語」で知られる孔子の生きざまを描く歴史大作。衛の国を傾かせた悪女とされる南子夫人を演じているのが『ウィンター・ソング』のジョウ・シュン。孔子に好意的な態度を見せるが、彼を惑わす妖艶さはなかった。この後何者かに矢を射られて衛の国は動乱となるが、正直、映画の中で彼女はどういった役回りなのか分かりづらかった。

本作での孔子は、『論語』のみで知る学者というイメージはない。魯の国を牛耳る三桓を滅ぼそうと画策する政治家であり、斉公との盟約の場・夾谷の会においては策略を用いて大群に見せかける軍略家でもある。平和主義だけでは生きていけない乱世であったことを思えば、綺麗事ばかりは言っていられなかったことであろう。弟子のうちで特筆されているのが、最愛の弟子・顔回と武闘派・子路。中島敦『弟子』にも登場する子路だが、“死ぬ時においても君子は冠を正す”としたエピソードは映像化されていた。ただ顔回の死は映画の方がドラマティック。


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