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October 7, 2014
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みなさん、こんばんは。台風が通り過ぎていきましたね。大丈夫でしたか?私は通勤時だけ雨に降られました。

映画『恋人たちのパレード』 原作の『サーカス象に水を』を紹介します。

サ―カス象に水を
Water For Elephants
サラ・グルーエン

 映画『恋人たちのパレード』の原作。キャッチコピーに取り上げたような衝撃的なエピソードから物語は始まる。さて、彼女とは誰で、あいつとは誰か。そしてなぜ殺したのか。この謎がぽんと冒頭に投げ出され、すぐに場面は切り替わる。

 とある老人施設で「サーカス象に水をやったことがある」と自慢した元弁護士に激高したジェイコブの現在を描く。ジェイコブはなぜこの話に激高したのか。更にもう一つ謎が増えたところで、物語は再び過去へと向かう。

 ポーランド系移民のジェイコブは、獣医の卒業試験を目前に控えていた。しかし獣医だった父と母を事故で亡くして何もかも失ってしまった彼は、卒業試験を白紙提出して、衝動的にサーカスの移動列車に飛び乗ってしまう。乗った先には小人達、切符売りのアル中老人、無断で乗ってくるジェイコブのような男達を振り払う用心棒、動物達、美しい曲馬師マーリーナ、その夫で演技主任兼動物監督のユダヤ人のオーガスト、権力と搾取の権化である団長がいた。そしてある日ジェイコブは、芸が出来ない象と出逢う…。

  映画では団長とマ―リ―ナの夫が同一人物とされているが、原作では別人である。いずれもとびきりの悪役であることから同一人物とされたのかもしれないが、ならば彼等が深い絆で結ばれている親友というわけではない。団長は感情の起伏が激しいオーガストを扱いかねる所もありながら動物達をうまく扱える彼を利用しているし、オーガストは我がままに振る舞いながらも団長を立てるという、危ういバランスの元に共闘関係が成り立っている。

 また、映画版では最初にジェイコブがある人物の元を訪ねて語り始める展開になっているが、原作では彼の元に辿りつくまでにいくつかのエピソードが積み重ねられ、ある場所を出ざるを得なくなるまでの彼の心情の変化も分かりやすくなっている。

 若きジェイコブのパートは、ラブロマンスと冒険に充ち溢れていて、ストーリーを追う面白さがある。また、楽しい夢の世界という普段華やかなイメージしか持っていないサーカスの影の部分も描かれる。団員を減らすために走っている列車から突き落とす“レッドライティング”という実際にあったとされる行為がそれである。但し、恐らくは拒否感を抱かせないためなのだろうが、サーカスの現実を描いているわけではなく、勧善懲悪のイメージが強いフィクションであることには変わりない。一方老年期の彼のパートでは、家族との疎遠など年と共に変わってゆくものがある一方で、ジェイコブが大事に守ってきた秘密に見られるように、年を超えても変わらず持ち続けていられるものが対比される。

 過去と現在が並行して描かれながら謎が解明されていくストーリーは映画向きであったが、タイトル『恋人たちのパレード』でも分かる通り、映画版ではジェイコブとマーリーナの恋愛が前面に出ていて、もう一人の主役の影が薄い。もう一人の大切な主役についてスポットをあてており、そもそもジェイコブが激高した台詞にも関わりがあるので、内容をより正確に言い当てているのは原作タイトルの方である。











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最終更新日  October 10, 2019 09:03:33 PM
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