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October 15, 2014
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みなさん、連休も終わりましたね。さて、ノーベル賞発表の季節ですが、世の中には成功もあれば失敗もあるわけで。そんな失敗をした人について書かれたノンフィクションを紹介しますね。

バンヴァードの阿房宮 世界を変えなかった十三人 / 原タイトル:BANVARD’S FOLLY[本/雑誌] /
ポール・コリンズ/著 山田和子/訳

アメリカ人ほどサクセスストーリーが好きな人種はいない。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『マネーボール』などその種の映画を探せば暇がない。そして成功者の栄光と挫折というテーマも同じようにお気に入りだ。失敗も成功もまんべんなく眺め、しかるのちに我が身を振り返り「自分にも出来るかもしれない」という希望を胸に抱いて毎日を過ごすことが好きなのだ。

 さて、本書で取り上げられた13人―またこの13という不吉なナンバーがいい―もまた、いっときは人々の注目を浴び、挫折を体験するという、先に挙げた人達と同じルートを辿っている。にも関わらず、彼等の名前も山あり谷ありの人生も、これまで黙殺されていた。なんてもったいない!

 例えば、表題となった『バンヴァードの阿房宮』のバンヴァード氏は、まだ映画が無かった頃、ミシシッピ河流域の風景を描いた巨大パノラマ画を回転ドラムでく~る、く~ると動かして見せる興行で一躍有名になり、アメリカ、ロンドン、パリを巡業した。ロイヤル・ファミリーも文豪チャールズ・ディケンズも絶賛し、アメリカのロングフェローはパノラマを「あらゆる叙事詩をしのぐ世界最大の詩」と述べている。バンヴァードはロンドンにウィンザー城を模した邸宅を建設するが、映画の登場と新事業の失敗によってあっという間に没落し、邸は解体の憂き目にあう。パノラマに至っては完全な形で残っているものは一つもない。興味深い点は、普通ならばバンヴァード氏がサクセスストーリーの主人公、彼を絶賛した人々が脇役というスタンスなのに、バンヴァード氏自身の名前は忘れられ、絶賛した文豪達の名前の方が知られている逆転現象が起こっている点である。なお、この逆転現象は他の人物に対しても生じており、学友が『アンクル・トムズ・ケビン』の作者であったり彼等の説に影響を受けて書いた作品が有名になったエドガ―・アラン・ポーなど、やたら脇役が派手である。

 ちなみに、トロントに行った時にも財産家が城を模した邸宅カサロマを見に行ったことがある。経済的理由で手放すことになったらしいが、揃いもそろってなぜ財産家は成功すると中世のお城みたいな大邸宅を建てたがるのか?そして大抵その邸宅は手放す羽目になるのか?失敗から学ばないということか。誰か因果関係を研究してみませんか。

 閑話休題。他にも、父親に気に入られたい一心で「シェークスピアの未だ発見されざる作品が見つかった」と贋作作りに精を出していたら、あまりに見事に騙された父親がそれをロンドンの大劇場に持ち込んでさあ大変!の『贋作は永遠に』、世界のニナガワから灰皿の波状攻撃を受けそうなロメオ役を熱演した役者の『ロミオに生涯をささげて』など、一話ごとにぷぷぷっと笑えるエピソードが詰まっている。

 さて、笑って終わりではもったいない。「失敗は成功の母」という。この中の誰かの失敗が、いつか誰かの成功の元になる日が来るかもしれない。成功を夢見るそこのあなた、ぜひ手に取って読んでみませんか?ただし、13人の例を待たず、あくまでも個人の技量や複合要素によるところも多いので、結果の保証は致しかねます!


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最終更新日  October 15, 2014 09:52:54 PM
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