|
全て
| 料理&お菓子&旅&演劇&その他2
| フランス映画
| 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ)
| その他の地域の映画&ドラマ
| アメリカ映画
| 韓国映画
| 真田広之
| 韓国ドラマ
| アメリカドラマ
| その他のジャンルの日本の小説
| 日本のミステリー小説
| イギリスドラマ
| よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥
| 漫画・アニメ
| 日本ドラマ
| 中国&台湾映画
| 日本の作家が書いた歴史小説
| 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル
| 東欧・ロシア映画
| イギリス&アイルランド映画
| オランダ映画&オランダドラマ
| 北欧映画
| その他のジャンルの海外小説
| 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説
| 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル
| 日本映画
| 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説
| カナダの映画&ドラマ
| ドイツ映画&ドイツドラマ
| 日本のファンタジー小説
| 海外のミステリー&ファンタジー小説
| 堺雅人
| 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇
| 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ
| 山田風太郎
| 香川照之
| 松山ケンイチ
| 海外の作家が書いた歴史小説
| ジェイク・ギレンホール
| イギリスドラマ:SHERLOCK
| 塩野七生
| 吉田鋼太郎
| イタリア映画&イタリアドラマ
| ローズマリー・サトクリフ
| 大杉蓮
| ベネディクト・カンバーバッチ
| インド映画
| 長谷川博己
| 内野聖陽
| 林遣都
| ムロツヨシ
| ジョシュ・オコナ―
| 井浦新
| 菅田将暉
| ディーン・フジオカ
| 台湾ドラマ&中国ドラマ
カテゴリ:海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説
みなさん、こんにちは。
日本でも大きな問題となっている子供どうしのいじめを主題にしたティーンズ小説を紹介します。 ぼくはお城の王様だ I'm the King of the castle /スーザンヒル(著者), 幸田敦子(訳者) 父親のいない11才の少年チャールズ・キングジョーは様々な職を転々とする 母親ヘレンに従って生きてきた。ヘレンは夫人を亡くして大きな屋敷に独り 息子と一緒に住む紳士ジョセフ・フーパーに気に入られ住み込みで働く事 になった。しかしお屋敷の一人息子エドマンドは彼が気に入らず、嫌がらせを 繰り返す。 本書のチャールズと母ヘレンの関係は萩尾望都氏の「残酷な神が支配 する」のジェルミと母サンドラの関係そのものだ。 精神的自立ができていないヘレンは、以前は「あんただけが頼りなのよ。」 とチャールズにすがりついたかと思えば、新たな救世主フーパー氏との 出会いに舞い上がり、「あんたにとって何が一番いいかぐらいわかっている。」 と言い放つ。息子を邪魔者扱いだ。 ヘレンの相手となるフーパーも、経済的には自立しているが、精神的には 不安定。父親とうまくいかなかった過去の関係をそのまま息子に繰り返す。 ヘレンについても、愛する対象としてよりも、息子エドマンドとの間の心の空白を 代わりに埋めてくれる存在か、あるいは自分に自信を持たせてくれる媒体くらいに しか思ってないように見える。 そんな子供大人達には、血の繋がった自分の息子達-チャールズやエドマンド -を救えるはずがない。 エドマンドに至っては、救われたいと思っているのかどうかさえ疑問だ。 彼の今後が心配でならない。 主要人物達の心は、最後に至るまで、見事に通いあうことがない。 すれ違うか、ぶつかるか、その二つだけだ。 本当にこの結末しかなかったのか。たった一人もいなかったのか。 彼(チャールズ)の王国に入り、王様の彼と心を通わせる存在は。 何度拳を握りしめても、悔しさと空しさが澱となってたまってゆく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 12, 2018 08:13:08 PM
コメント(0) | コメントを書く
[海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説] カテゴリの最新記事
|
|