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映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

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August 11, 2015
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みなさん、おはようございます。
昨日TVドラマ一番列車が走ったを見ました。原爆投下からわずか数日で路面電車の運転再開にこぎつけた広島電鉄の逸話の話です。焦土と化した広島で人もまだそんなに歩いていない中を、一両の列車が走っていく映像も公開されました。運転していたのは10代の少女達ですが、終戦と共に彼女達は復員した兵士にとってかわられ、卒業証書も貰えなかったのです。実在した女性運転手達の映像もラストに登場しました。日本人って骨の髄まで技術者なんですね。戦争屋には向いてないのです。

さて、こちらは第二次大戦時、ユダヤ人とは別に迫害を受けた人達の話です。

アントン 命の重さ
Anton
エリザベート・ツェラー

映画『ヒトラー 最期の12日間』で最も恐かったのは、ゲッベルス夫人、マグダが6人の子供達に平然と毒を飲ませてゆくシーンだ。「ナチスの信念のもとで子供を育てられないのなら死んだ方がまし」と言い放つ彼女の顔がとても恐ろしくて、記憶の底から離れない。だが、彼女自身は自分の顔を、少しも恐ろしいとは思っていない。なぜなら、彼女は自分の信じている事が正しいと思っているから。恐ろしい顔を見たのは、彼女に害される立場の子供達だ。

さて、本作にも害される立場の人間が登場する。この物語のタイトルにもなっているアントンだ。彼もまたマグダの子供達同様、実在の人物であり、
彼と彼を守る家族が見たのも、憎しみと破壊欲に満ちた野蛮な(p211)恐い顔だった。恐い顔をした彼等もまた、自分の信じる事を正しいと思った。事故による後遺症で言葉がうまく話せないアントンが、「安楽死作戦」のもとで、「生きるに値しない生命」と判断した障害を持つ人々や負傷兵達を排除すべきと考えた彼等の標的になったのだ。彼の家族達は聖書に登場する天地創造のラストを改変してアントンに語り聞かせ、絵の才能を持ち、計算の早いアントンの「アントンらしさ」を、命を賭けて守ろうとする。だが、「ドイツ人でない」という理由でユダヤ人を排除したナチス信奉者達は、同じ理由でアントンを抹殺しようとする。お互いの信ずるもの、愛するもののぶつかり合いであり、命がかかっている。だからいずれも決して退かない。

「勝ち組」「負け組」とかまびすしい日本の現状に照らし合わせてみると、変わらぬ「人」というものに慄然とせざるを得ない。ベルンハルト・シュリンクの『朗読者』など、自国の戦争犯罪を裁く事において、悉く日本に先んじてきた国、ドイツ。これまであまり注目されずにいた『自国民の排除』という部分においても、ドイツ児童書に先んじられてしまったようだ。










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最終更新日  August 11, 2015 05:30:06 AM
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