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March 1, 2016
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みなさん、こんばんは。三月になりましたね。
ところでみなさんは犬派ですか、猫派ですか?さてあの有名な音楽家は何と犬派だったのです!

愛犬たちが見たリヒャルト・ワーグナー
Richard Wagner Mit den Augen Seiner Hunde Betrachtet
ケルスティン・デッカー

リヒャルト・ワーグナーといえば
「どうか、後生一生のお願いです。ここへ戻っていただきたい、戻ると約束してほしいのです!あなたを熱愛し、崇拝しています、あなたはわたしの人生の支配者です!どうかひとこと、行く、と言ってください!どうかわたしの言葉を信じて、でなければ死んでしまいます!」

とバイエルン国王ルートヴィヒに熱く口説かれたにもかかわらずつれなく逃げたり、他人の奥様を奪ったりと周囲を振り回した音楽家としてのイメージが強い。しかしそんな彼を振り回すことができた存在がいる。犬だ。本書は、常に彼の周りにいた歴代の犬達から見たワーグナーを描いた作品だ。

  最初に登場するのは、ニューファンドランド犬のロッバー。彼を旅に同行するためにワーグナー夫妻は船に密航するが、難破した船で見つかってしまい、危うく海への生贄にされかける。まるでディズニーアニメのような道中を体験し、船での体験は後に『さまよえるオランダ人』に活かされる。またパリでさっぱり売れなかったワーグナーが小説家に転身して書いた『パリに死す』では、極貧で自分の食べるものすらないのに、犬を売るよう持ちかけられて 

「たとえブリタニア全土と引き換えだって、自分の友を売るものか!」

と息巻く男(ワーグナーの自己投影)の姿が描かれる。実はロッバーはこの後一年間姿を消してしまい、絶望したワーグナーは

「わたくしは自分をどなたかに売り渡さざるをえない状況に立ち至りました。しかしすでに頭脳も、心も、わたくしのものではありません―先生、あなたのものです―残っているものといえば、せいぜいこの両手ぐらいのものです―どうかこれを使ってやってはいただけないでしょうか?」



と、後の傲慢な姿からは想像もできない言葉を列挙しては、知り合いの音楽家にすがっている。

「妻とは別れられる。わが子との別れもあるだろう。しかし、自分の犬とは決して別れられない。

この言葉は、ワーグナーが言ったわけではない。しかし彼の行動はその言葉通りだった。」

 ところで、犬視点といったところで、犬が「実はワーグナーはですね…」と語り始めるわけはない。
ニューファンドランド犬魂を持つわれわれは、根っからのアナーキストだ
とアナーキスト宣言をしたり、同居人となったオウムに嫉妬する、なんちゃって犬視点で書かれているので、どうしても架空の話が混じる。「そんな企画、よく通ったな。遺族は怒らなかったのだろうか?」と思ったが、ワーグナーの曾孫も高く評価しているそうだ。祖先とは違って、随分柔軟なお方らしい。



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最終更新日  March 1, 2016 12:37:11 AM
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