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May 14, 2016
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カテゴリ:韓国映画
みなさん、こんばんは。舛添知事往生際悪い!というより都民は知事運がないのでは?
まだ石原さんの方がクリーンだったということ?

さてこちらは韓国映画です。


観相師-かんそうし-
THE FACE READER

出演
ソン・ガンホ イ・ジョンジェ キム・ヘス

大鐘賞最優秀作品賞&主演男優賞&助演男優賞&監督賞&衣装賞&人気賞

 弟が兄を遂い、父が息子を餓死させ、息子が父を幽閉する。同じ姓を名乗る一族が、一旦権力が間に立つと、骨肉の争いを繰り広げる。李氏朝鮮はそのようにして続いてきた。その中で割合初期に起こった出来事が、1453年(端宗1)10月10日に首陽大君(スヤンテグン)が第6代端宗を保護する顧命大臣の領議政皇甫仁(ファンボ・イン)、左議政金宗瑞(キム・ジョンソ)以下多数を殺戮して、政権を奪取した事件―癸酉靖難である。

 このうちキム・ジョンソは、首陽大君に自宅を急襲され頭を滅多打ちにされて殺される。冒頭、ある老人が「誰かが私の首を落としに来る」と怯え、臣下たちが「国の最高権力者であるあなたを誰が殺しにくるでしょうか」と宥めるが、彼の不安は消えない。ある男が彼の末路を告げたのだ。一体彼は誰なのか。事の首謀者首陽大君か、それとも、今まさに押し入られようとするキム・ジョンソなのか。ここで映画は過去に戻ってゆく。

 主人公はソン・ガンホ演じる観相師キム・ネギョン。最新作では英祖を演じるガンホは、庶民も王族も演じられる幅の広い俳優。人の顔を見ただけでその人の性格や、果ては末路まで見抜くキム・ネギョンは、さしずめ現在で職に就くなら刑事だろう。彼の才能のおこぼれをもらおうとやってきた義弟は、常日ごろから短気をたしなめられている(喉仏を見て指摘される―後の伏線に繋がる)が、基本的には気のいい奴だ。ネギョンの父親は逆賊だったため表立った役職に就くことは絶望的だったが、都の殺人事件の犯人をぴたりと当てたことから、キム・ジョンソや文宗に出会い、政治の中枢に巻き込まれていく。普通なら仰ぎ見るだけの存在だった王族と庶民が出会うことなどあり得ないが、類まれな観相能力を持っていたが故に栄達に近づき、同時に悲劇の目撃者にもなる、という展開は見事。

 キム・ジョンソや文宗が怖れていたのは、文宗の弟首陽大君だ。ネギョンは文宗に頼まれて絵を見に来た彼を垣間見るが、覇気の感じられない表情を見て安堵する。歴史を知る観客は、ここでおかしい、と思うだろう。王位簒奪をする彼が、こんな弱々しい男のはずがない、と。勿論替え玉だ。首陽大君が手ごわい相手であることが、ここからもわかる。

 映画では首陽大君の出番はとことんじらされ、一時間ほど経ってやっと登場する。文宗の葬儀の席で、キム・ジョンソはネギョンの首陽大君評を聞いて呆れる。「何を言う。わしのような素人でもわかる。逆賊の相だ。」そしてカメラは、近づいてくる首陽大君の足元を最初に写し、次に上へと上がって行く。真黒な毛皮を身にまとった首陽大君の左頬には深い傷跡がある。政変は起こっていないので、戦でついた傷ではない。彼は狩猟好きで、家来に獲物を用意してもらって仕留めるよりも、危険をものともせず自ら獣を追うタイプだ。他方、少年帝端宗の頬っぺたはつるんとしていて、傷一つない。無垢で叔父の野心を疑ってもいないが、弱い。目の前で彼を慕う臣下が刺されても、ただ静かに泣くことしかできない。勝負は明らかだ。

 この映画の中ではキム・ジョンソは虎と称され、病弱で亡くなった父・文宗の跡を継いだ若い皇帝を補佐する良臣として描かれる。やり方は残虐極まりないが、必ずしも狼=首陽大君の行為が悪一色かと言うと、そうでもない。この頃朝鮮は明に朝貢を行い、即位の時にはお伺いを立てていた。臣下達の力が強くなり、王権が弱まると国の乱れに繋がる可能性もある。端宗に首陽大君が「もし私が島流しにあっていたら死ぬのは私だった。権力とはそういうものだ」と告げるシーンがあるが、権力は自分の身も守れない少年が振りまわすなまくらな竹光ではない。自らを支える人達を守れる鋭い刀であり、扱える者だけが持つべき危険なものだ。とはいえ、この癸酉靖難では死六臣(端宗を担ごうとする忠臣達のクーデター)の後日談もあったので首陽大君の即位が誰からも歓迎されるわけではなかったのは確かだ。

観相師-かんそうし-
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最終更新日  May 14, 2016 12:10:21 AM
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