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August 2, 2016
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カテゴリ:香川照之
みなさん、こんばんは。
ブログが変わっててびっくりしました。
戦争に関するドラマや特集が多いですね。
そんな中でNHK終戦スペシャルドラマ百合子さんの絵本を見ました。


【 作 】池端俊策
【原 案】岡部 伸「消えたヤルタ密約緊急電」
【音 楽】千住 明
【出 演】薬師丸ひろ子 香川照之
イヴォ・ウッキヴィ 千葉哲也 利重剛 戸田昌宏 加藤剛
小林勝也 山本龍二 菅田俊 三田村周三 小倉一郎 金田明夫 佐野史郎 吉田鋼太郎 ほか

戦火のなかのムーミン~NHK終戦スペシャルドラマ 百合子さんの絵本 ~陸軍武官・小野寺夫婦の戦争~『百合子さんの絵本』
NHK終戦スペシャルドラマとして放送された
百合子さんの絵本を見ました。


【 作 】池端俊策
【原 案】岡部 伸「消えたヤルタ密約緊急電」
【音 楽】千住 明
【出 演】薬師丸ひろ子 香川照之
イヴォ・ウッキヴィ 千葉哲也 利重剛 戸田昌宏 加藤剛
小林勝也 山本龍二 菅田俊 三田村周三 小倉一郎 金田明夫 佐野史郎 吉田鋼太郎 ほか

 昭和16年。
小野寺百合子は、陸軍武官としてストックホルムに駐在していた夫・信がいるスウェーデンに旅立った。到着したその日から、百合子は夫が入手した極秘情報を暗号化し日本の参謀本部に送る毎日を過ごす事となる。夫婦共同で諜報作業にあたり、機密を守るためだった。

外出の時には必ず見張りがつき、子供の命が危険にさらされる緊張の日々が続いた。百合子は母としての悲痛な気持ちを押し殺し電文を送った。そんなある日、信はヤルタ会談で交わされた連合国の密約の存在を知る。それは「ソ連ガ対日参戦ヲ決メタ」というもの。日本の敗戦を決定づける極秘情報だった。

百合子は、この情報を本国が受け取ればきっと和平に動くと信じ打電し続けた。しかし、小野寺夫婦の情報はついに活かされる事なく、原爆が投下され、日本は敗戦を迎える…。

戦後、百合子は『ムーミンパパの思い出』など児童文学の翻訳に携わる。一方、信は戦時中の事には堅く口を閉ざし、無念の思いで日々を過ごしていた。夫にかつての誇りを取り戻して欲しいと願う百合子は、自分たちはもう1度、過去と向き合うべきだと語る。信は、消えた電文の行方を探る決意をする。

戦争の最前線を生きた稀有な女性の姿を通して描く、夫婦の愛の物語。

 若い頃は冒険家で家族思いのムーミンパパと、穏やかだが時折無鉄砲な行動をするムーミンママ。その日本人バージョンのような二人が彗星や洪水よりももっと大きな戦争という渦の中で必死に戦った姿を描く。結局戦争には負けてしまい、信は乗り気でなかった座談会に出かけていく。しかしそこで語られるのは「仕方がなかった」という言い訳ばかり。自分の情報が握りつぶされていた事を憤る信の「戦争の責任は誰が?」の言葉は重い。

 今回悪役というほどの人は出てこないのですが、駐独大使・原島を演じる吉田鋼太郎さんが多分それにあたる。鉤十時が飾られた大きな会館の階段の向こうとこちらで香川さんと対峙するシーンがある。その時のスーツ姿が見事に決まっている。

 ラストの第九シーン。涙を流す信と今までの事を回想する百合子。ああそうか、二人は、やっと何の気兼ねもなく音楽を純粋に楽しめるようになったのだ。それまでは美しい音楽も諜報活動の道具として、ろくに聞くこともできなかった。家の中にもスパイがいて、秘密の話をする時には、必ず大音響で音楽をかけていた。その時は音の響きも詩の意味も楽しむこともできず、あの素晴らしい友愛を歌う『第九』でさえも、ただの雑音として切り捨てていた。
 また、戦後間もなくは、その時の思い出が生々しかったはず。美しい音楽を美しいと素直に感じられることが平和なのだ。なんとわかりやすい表現だろう。

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最終更新日  August 5, 2016 04:30:37 AM
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