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みなさん、こんばんは。日本シリーズは結果が怖くて見られなかったのですが
ドラマを見ている最中にテロップが入りました。うーん、オトコギの黒田選手に投げて欲しかった気もします。 さて、今日紹介するのはルネサンス期に活躍した女性の評伝です。 ルネサンスの華(上下) Rinascimento Privato マリーア・ベロンチ カニグズバーグの児童小説『ジョコンダ夫人の肖像』カレン・エセックス『ダヴィンチの白鳥たち』など露出の多いイザベッラ・デステなる女性が最初に注目されたのは、やはり、夫をも凌ぐ政治手腕を持つ女性として描かれている点が共通している塩野七生の『ルネサンスの女たち』だろうか。そして彼女の妹ベアトリーチェとその夫ルドヴィーゴ・イル・モーロと彼女とが、もしかしたら結婚していたかもしれない点に触れられている件は、『ダヴィンチの白鳥たち』にも登場する。『ダヴィンチの〜』では、結婚の経緯を巡る姉妹の愛憎にまで触れられているが、マリーア・ベロンチの絶筆となった本書では、あまりこだわっていない。それよりも、イザベッラが夫を支え、その死後は息子を育て、チェーザレ・ボルジアや外国の君主ら、塩野作品ならお馴染みのルネサンス期の傑物達と対等に渡り合っていく様子が描かれる。そして『ジョコンダ夫人の肖像-モナリザ』のモデルとなったのがイザベッラであるという点では、カニグズバーグ作品と真っ向から対立している。 イザベッラを主役に据えるか、脇役として見るか、魅力的な女性として見るか、悪辣な女傑として見るか。著者それぞれの描き方で、同じ人物でもこれだけ変わるのか、という事を確かめられる好例である。著者が自身をイザベッラに投影した事もあって、本書が最も好意的に描かれている。「あなたさまは遠くを見る目をお持ちです。しかし、女性でいらっしゃるし、辛いことかもしれない」とピーコ・デッラ・ミランドラに告げられた幼少時のイザベッラは「わたしは何でも見たいのです。きっとそうすると思います」と力強く宣言する。しかしローマ法王庁や神聖ローマ帝国、フランスなどの大国に取り囲まれる小国マントヴァ候国に生きる彼女が見たものは、必ずしも見たいものばかりではなかった。ニコラ・マキャベッリ、ボルジア一族…ルネサンスの傑物と渡り合う女性の半世を、彼女の崇拝者である英国人司祭の手紙とイザベッラの一人称で描く。巻頭に家地図と系図、巻末に年表がついているので、馴染めない時代でも読み進めるだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
November 5, 2016 06:18:38 AM
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