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November 4, 2016
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みなさん、こんばんは。

今日もいい天気でしたね。そういえばいつも年末に猫のカレンダーを頼んでいる
クアトロギャッツが閉店したとのこと、びっくりしました。猫カレンダーは今年はないのですね。岐阜猫を救う会のボランティアに賛同していたのに…。

今日紹介する本はシリーズ作の第四弾です。

ふたりの世界 4 チェシャーの農園
A Proper Place
ジョアン・リンガード
晶文社

前作で、父の死を機に、帰郷して家族と一緒に住むよう勧められたにもかかわらず、それを蹴ってしまったケヴィン。セイディーと共に新天地リヴァプールで暮らすことを選び、長男ブレンダンが生まれて、貧しいながらも穏やかに暮らしていた。そこへセイディーの母が訪ねて来るという報せが届き…。

 セイディーと母の親子喧嘩が始まると、バツの悪い婿どのケヴィンは酒場に入り浸って遅くまで帰ってこない…という、日本の橋田寿賀子ドラマでもお目にかかりそうな、ちょっと笑えるシーンがこれに続く。母親訪問シーンにおいても、他作でも描かれてきたセイディーとケヴィンの生育環境の違いが明らかになる。中絶を禁じているカソリックの家庭はおしなべて子だくさんで、それ故に貧乏だ。一方セイディーの母親は紫のコートに紫の帽子という派手な身なりで登場する。そして二人の住んでいる街を「スラム街」と言ってはばからず「プロテスタントとして恥ずかしくない育て方をしたのに」と二間暮らしのセイディーを非難する。セイディーの方がかなりお嬢様暮らしだったことがうかがえる。ケヴィンとの結婚は彼女にとって、かなり思い切った決断でもあったのだ。

 原題は「A Proper Place」適切な場所という意味だが、これはケヴィンとセイディーだけに向けられた言葉ではない。前巻までが「ふたりの世界」を形作るまでの物語で、本巻と次巻はその世界に他人が入って来た時に、果たして安泰でいられるか?という点が見どころである。ケヴィンの弟でテロにも関わっているジェラルドが、早速リヴァプールにやって来て騒動を起こす。今でいうPTSDに悩まされており、テロで父親を亡くした辛さからまだ立ち直れていない。年齢からいってもまだケアが必要なのだが、生憎この時代にそのような手厚い看護は望めない。自分と同じ子だくさんの家で暮らす黒人の女性マリアと知り合った事が、彼の再生の契機となる。「自分に相応しい場所は自分で見つけ、自分で作っていくものだ」という、著者の厳しくも暖かい登場人物達への眼差しが見えるようだ。







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最終更新日  November 6, 2016 07:12:58 PM
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