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みなさん、こんばんは。
九州ではひどい雨のようですね。 今日ご紹介するのは、歴史の大舞台で注目を集めて来たハプスブルグ家の最後の一人の評伝です。 ハプスブルク帝国、最後の皇太子 激動の20世紀欧州を生き抜いたオットー大公の生涯 Otto von Habsnurg Profil eines Lebens;Amalthea,Wien,Munchen 1992 朝日新聞出版 著者 エーリッヒ・ファイグル ハプスブルグ家の有名人といえば、マリ―・アントワネット、マリア・テレジア、フランツ・ヨーゼフ皇帝の妃エリザべートなど錚々たるビッグネームが並ぶ。しかしエリザベートの息子ルドルフが情死したマイヤーリンク事件や第一次大戦勃発の原因となったサラエボ事件の後、ハプスブルグ家の名前は歴史の表舞台から消える。 しかし、ハプスブルグ家自体が消えたわけではない。暗殺されたフランツ・フェルディナント大公の弟オットー・フランツ大公の長男であるカール大公、その長男として生まれたオットーへとハプスブルグ家の命脈は繋がった。ところが彼等のベースであるオーストリア自体は、第二次大戦で真っ先にヒトラー率いるドイツに占領されてしまった。故国を失った彼等はどのように生きたのか。 映画『英国王のスピーチ』で吃音癖のある英国王が、ヒトラーの映像を見て「何を言ってるのかわからないが、演説はうまい。I don't know but... he seems to be saying it rather well.」と感心するシーンがあった。オットーも身近でヒトラーを見る機会があり、誰もが自分だけ見つめられて自分に向かって話しかけられたように感じたとその魅力について述べている。 また 「壁にポートレートをかけているならば、その主は大した者ではなく、地図をかけている場合は、その人は頼りになる」などという言葉は、現代アジアの独裁者を彷彿とさせ、 「アメリカは世界の警察官を演じることが長く続けば、耐えられなくなるでしょう。」 という未来=現代アメリカを予見するような言葉もある。 「政治の世界には二つの言葉「決して(し)ない」という言葉と「恒久的な(永遠に)」という言葉が見当たらない」と言う言葉には、領土戦争を繰り返したヨーロッパならではの重みがあり、耳に優しい言葉で国民に語りかける政治家の胡散臭さに気づかされる。 ハプスブルグ家とは異なる形でヨーロッパの秩序を守ろうとしたオットーは、日本人を母に持つリヒャルト・クーデンホーフ・カレルギーの後を継いで汎ヨーロッパ連合会長に就任した。理想を抱きつつも、現実から目を逸らさなかったハプスブルグ家の末裔は、今のヨーロッパをどう評するだろうか。 ハプスブルク帝国最後の皇太子の波乱万丈の生涯を、豊富な史料と本人のインタビューで紹介。 ハプスブルク帝国、最後の皇太子 激動の20世紀欧州を生き抜いたオットー大公の生涯 / 朝日新聞出版 著者 エーリッヒ・ファイグルコンプリートブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
July 7, 2017 05:39:12 AM
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