映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。
大相撲も始まりましたね。

今日から三日間トム・ハンクス主演映画を紹介します。
世界のニュースで流れた場面を覚えている方もいると思います。

​映画ハドソン川の奇跡​を見ました。

ハドソン川の奇跡
SULLY


監督
クリント・イーストウッド

出演
トム・ハンクス　アーロン・エッカート　ローラ・リニー　マイケル・ラパポート

　2009年1月15日、真冬のニューヨークで、安全第一がモットーのベテラン操縦士サレンバーガー機長は、いつものように操縦席へ向かう。飛行機は無事に離陸したものの、マンハッタンの上空わずか850メートルという低空地点で急にエンジンが停止してしまう。このまま墜落すれば、乗客はおろか、ニューヨーク市民にも甚大な被害が及ぶ状況で彼が下した決断は、ハドソン川への着水だった。

川に飛び込んだ者もいたが、酷寒の中ですぐに救助がかけつけたため、乗客も乗務員も無事救出、保護された。事件は全世界で報道され奇跡という言葉が飛び交った。「助かったからそれでいいじゃないか」と総括したいところだが、本編はこの事故の際、機長の取った行動が適切だったかどうか、事故調査委員会が検証を行う場面から始まる。

時制のベースは現在。サリーが時折見るフラッシュバックによって視聴者は事故の経緯を知る。
但し、サリー機長に言わせると墜落「 crash」ではなく「不時着水 forced water landing.」らしい。意図した行動であるという主張を、彼は最後まで曲げない。

ヒーローとなった機長VSミスを見つけようとする会社の対立軸が立ち、サリーをトム・ハンクスが演じている所から、しぜん視聴者は、前者に感情移入する。但し、単にこの事象を「奇蹟」で片づけない点は良いと思った。百人中百人が同じ行動を取って同じ結果が出るとは限らないし、かつ百人が同じ判断をするとも限らない。機長が指摘するようにファジーな人的要因を無視できないため、結果が良かったからといって済ませず、より安全な方法を探ること自体は間違っていない。その上で今回の事象を、複数の人の目で公平に判断し、賞賛すべき所は称賛すればよい。

エンドクレジットに本物のサリー機長と当時の乗客の邂逅が登場する。一歩間違えば大惨事を生き抜いた経験をした彼らが、月日を経ても強い絆で結ばれていることがわかる。


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