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カテゴリ:海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説
みなさん、こんばんは。関東台風直撃みたいですね。こわいなあ。
さて、今日はシェイクスピアがちょっと出て来るYA小説を紹介します。 どこまでも亀 Turtles all the way down ジョン・グリーン 岩波書店STAMPBOOKS 「ジョン・グリーン作品では、『さよならを待つふたりのために』(『きっと、星のせいじゃない』として映画化)しかり、『アラスカを追いかけて』しかり、少年はちょっぴり大人びた少女の後を追いかける」 以前こう書いた。今回もパターンは同じで、少女は少年から積極的にアプローチされる(まあ、羨ましい!)。物語にもよく引用されるウィリアム・シェイクスピアの『テンペスト』が本作のモチーフだ。島にやってきた(本当は復讐のためにプロスペローが呼び寄せた仇)人達を「何て素晴らしい、新しい世界が目の前に!」と迎える天然娘ミランダはアーザ、ナポリの王子ファーディナンドは大富豪ラッセル・ピケットの息子ディヴィスに擬せられる。シェイクスピア版では最後にプロスペローが魔法の力を捨てて、「自分を島にとどめるのもナポリに帰すのも観客の気持ち次第。どうか拍手によっていましめを解き、自由にしてくれ」と観客に訴えるが、本編にはプロスペローに擬せられる人物がいない。子供達がストーリーを動かす役割を担い、スターウォーズやアベンジャーズなど現代の若者にアピールする要素を多く含む。 現代のミランダ=アーダは何度となく出てくるロマンティックなキスシーンでも「細菌が口の中に入っちゃう!」と気になってしかたがない。彼女にとっては、世界は美しいどころか見えない汚いもので一杯だ。一方、現代のファーディナンド王子=ディヴィスはと言えば、こちらは金持ちのぼんぼんにしては、大変しっかりしている。精神不安定な弟ノア(手がつけられない、というポイントで無理くりキャリバン?)を守り、時にオトナの判断をしつつもアーダに真摯に向き合う。一人称語りなので、どんなに主人公にコンプレックスがあったとしても、自己弁護や承認欲求の内容に傾きやすいが、アーダの親友デイジーを配することで、うまくバランスを取っている。 どこまでも亀 [ ジョン・グリーン ]楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
September 9, 2019 12:00:22 AM
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