【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

カレンダー

コメント新着

お気に入りブログ

ファンシー・ダンス New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

台風つづく ちーこ♪3510さん

父との別れ。 天野北斗さん

松河屋老舗☆ fujiうさぎ=^・^=さん

憂きも一時 小烏丸の”てる”さん

プロフィール

hoshiochi

hoshiochi

キーワードサーチ

▼キーワード検索

全て | 料理&お菓子&旅&演劇&その他2 | フランス映画 | 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ) | その他の地域の映画&ドラマ | アメリカ映画 | 韓国映画 | 真田広之 | 韓国ドラマ | アメリカドラマ | その他のジャンルの日本の小説 | 日本のミステリー小説 | イギリスドラマ | よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥 | 漫画・アニメ | 日本ドラマ | 中国&台湾映画 | 日本の作家が書いた歴史小説 | 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル | 東欧・ロシア映画 | イギリス&アイルランド映画 | オランダ映画&オランダドラマ | 北欧映画 | その他のジャンルの海外小説 | 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル | 日本映画 | 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | カナダの映画&ドラマ | ドイツ映画&ドイツドラマ | 日本のファンタジー小説 | 海外のミステリー&ファンタジー小説 | 堺雅人 | 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇 | 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ | 山田風太郎 | 香川照之 | 松山ケンイチ | 海外の作家が書いた歴史小説 | ジェイク・ギレンホール | イギリスドラマ:SHERLOCK | 塩野七生 | 吉田鋼太郎 | イタリア映画&イタリアドラマ | ローズマリー・サトクリフ | 大杉蓮 | ベネディクト・カンバーバッチ | インド映画 | 長谷川博己 | 内野聖陽 | 林遣都 | ムロツヨシ | ジョシュ・オコナ― | 井浦新 | 菅田将暉 | ディーン・フジオカ | 台湾ドラマ&中国ドラマ
October 7, 2019
XML
みなさん、こんばんは。香港ではデモ隊の学生に発砲して高校二年生が重体だそうですね。
もう一か月にもなるのでは?

さて今日は呪われたダイヤと呼ばれる宝石にまつわる話をします。

コ・イ・ヌール 美しきダイヤモンドの血塗られた歴史
Koh‐i‐noor:The History of the World Most Infamous Diamond
ウィリアム・ダルリンプル
東京創元社

1849年、いち民間企業に過ぎなかった東インド会社が、シク教徒の独立王国シク王国の若き君主ドゥリープ・シングから、コ・イ・ヌール(光の山)と呼ばれる巨大なダイヤモンドを受け取る。君主のサインした文書には「ラホールの王からイギリスの女王に譲渡」と書かれていたが、譲渡の代償に君主が受け取るものは何もなかった。その日を境にシク王国は消滅し、大英帝国の支配下に、若き君主はヴィクトリア女王の庇護下に置かれ、コ・イ・ヌールは英国に渡る。

現在は英国王室の王冠で光り輝く、コ・イ・ヌール(光の山)と呼ばれる巨大なダイヤモンド。エリザベス女王が身につけることを拒んだほどの、凄絶な来歴を有している。こうなると、すわ呪いだ何だと騒ぎそうだが、それはダイヤモンドに対してフェアではない。確かに、ムガル王国の皇帝やシク王国の君主など、さまざまな者の手を経て、英国王室が所有するに至ったダイヤモンドだが、歴史と共に見ていると、必ずしもダイヤモンドが呪いやら宿命やら厄介なものを運んでいるわけではない。ダイヤモンドは必ず権力者が持っており、権力闘争が壮絶かつ凄惨であったたけだ。そして内ゲバをやっているうちに地元勢力は次第に弱体化し、蓋を開けてみれば、英国のいち企業がダイヤモンドを手にしていたというわけだ。

 前半はダイヤモンドがイギリスに来るまでの経緯、後半は来てからのドゥリープ・シングの生涯を綴る。敵地でヴィクトリア女王に庇護されて育った彼は、途中までは素直な紅顔の美少年として育つが、実母がイギリスへの恨みを吹き込んだ途端に豹変する。当然の権利としてコ・イ・ヌール返還を要求し、受け入れられないと知ると散財して支払いを英国王室に持ってくる。親の敵討ちをした源義経になれればよかったのだが、母国に帰って一旗揚げようとの試みも阻止され、彼はイギリスで亡くなる。これほどの恨みつらみを負っているのだから、恐ろしくてロンドン塔でひっそりと置かれているのもむべなるかな。


コ・イ・ヌール 美しきダイヤモンドの血塗られた歴史 [ ウィリアム・ダルリンプル ]​​楽天ブックス






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  October 8, 2019 12:31:18 AM
コメント(0) | コメントを書く
[海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル] カテゴリの最新記事


PR


© Rakuten Group, Inc.