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October 17, 2019
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みなさん、こんばんは。まだ台風の死者の数が増え続けていますね。
こんなので即位の礼を祝えるのか…。

ジェーン・オースティンの有名な小説を読みました。
映画だとかわいいのですが本で読むと強烈です。

エマ(上)
Emma
ちくま文庫
ジェーン・オースティン
中野康司訳

「エマ・ウッドハウスは美人で、頭が良くて、お金持ちで、明るい性格と温かい家庭にも恵まれ、この世の幸せを一身に集めたような女性だった。もうすぐ二十一歳になるが、人生の悲しみや苦しみをほとんど知らずに生きてきた。」​


まー、どうでしょこの主人公の万能感。もう何もいらないじゃないですか。物語おしまいにしてもいいじゃないですか。でもね。

 「エマのほんとうの不幸は、何でも自分の思いどおりにできることと、自分を過大評価しすぎることだった。」​

 ほら、素直なヒロインをオースティンが創り出すはずないんですよ。

家庭教師のミス・テイラーとウェストンを結び付けたとご満悦なエマに「エマ・ウッドハウスの欠点が見える数少ない人物のひとり」ナイトリーがぴしり。
「きみの言う『成功』という意味がわからんね。成功とは努力を伴うものだ。きみがこの結婚の実現のために四年間努力したのなら、きみの時間は適切かつ巧妙に使われたと言っていい。若い女性にしては立派な仕事だ。でも、きみの言う縁結びとは、ただ単に、それを計画しただけじゃないのかな。(中略)それが成功と言えるかね?きみの手柄と言えるかね?きみが自慢するようなことかね?運よく予想が当たっただけじゃないかな。」


そこでエマは寄宿学校のハリエット・スミスを牧師のエルトンとくっつけようとして、せっかくハリエットにプロポーズしてきたマーティンを農夫だからと言って断るよう仕向ける。
また、その言い方がね、嫌らしいんですよ。マーティンの求婚の手紙を
マーティンの求婚の手紙を
「予想以上に立派な文章なのだ。文法的な間違いがないだけでなく、紳士が描いたような立派な文章なのだ。単純な文章だが、力強くて、気取りがなくて、書き手の誠実な気持ちが伝わってくる。短い手紙だが、良識と、真摯な愛情と、寛大さと、礼儀正しさと、繊細な感情まで伝わってくる。」
こおぉんなに褒めておきながら、
「あの若者がこんな立派な手紙を書けるとは思えない」
だの
「あなたがアビー・ミル農場に追放されて、あそこで一生無教養な下品な人たちと暮らすなんて耐えられない」
だの言いたい放題。
そして自分は
「私が結婚するとしたら、年齢、人格、社会的地位からいって、フランク・チャーチルこそふさわしい相手かもしれない。両家の関係からいっても、フランク・チャーチルは私と結婚するために存在しているように思える。ふたりを知っている人なら、誰もが考える縁組だ。少なくとも、ウェストン夫妻はそう思っているにちがいない。でも私は、もちろん彼とも誰とも結婚する気はない。」

えっ、何なの?どうしてそんなに自信があるの?

 いやー、上巻ですっかりヒロインが嫌いになってしまった。どうしてくれるんだこれ。自分は他人を“善導”できる存在だと思い込んでやりたい放題やる彼女を誰も止められない。そしてはなはだしく男を見る目がない!怒涛の下巻が待ちきれない。

2009年に英国ガーディアン紙が発表した、「英ガーディアン紙が選ぶ必読小説1000冊」選出。


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最終更新日  October 17, 2019 12:00:20 AM
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