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October 18, 2019
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みなさん、こんばんは。今週も来週も4日勤務ですね。
5日勤務に疲れそう。

さて、今日は下巻の紹介です。
ヒロインは幸せになれるのか?

エマ(下)
Emma
ちくま文庫
ジェーン・オースティン
中野康司訳

エマを慕うハリエットの結婚話をぶち壊し、縁結びは敢え無く失敗。それにもかかわらずハリエットの相手探しをやめようとせず、一方で近所にやってきたジェインが道ならぬ恋をしているのではないかと気になる。そして我らがヒロインのすさまじい妄想も続く。

「彼が私に恋をしているのは間違いない。あらゆることがそれを示している。熱烈な恋に間違いない。だから、かれがまたハイベリーに来て、まだ彼の愛情が続いていたら、私は彼の恋心をあおるようなことをしてはいけない。私はもう、彼とは結婚しないと決めたのだから、彼の恋心をあおるようなことをしたら許されない。でもこれまでも、私は彼の恋心をあおるようなことをした覚えはない。もし彼が、私に熱烈に愛されていると思っているなら、彼はあんなに落ち込むはずはない。私に熱烈に愛されていると思っているなら、別れるときにあんな顔はしないし、あんなことは言わないだろう。でもやはり、気をつけなくてはいけない。でもこれは、彼の恋心がいまのままつづいていたらの話だ。私は彼の恋心がつづくことを望んでいるわけではない。彼をそういう人物とは思っていない。彼の節操や、変わらぬ愛を期待しているわけではない。彼はいま私を熱烈に愛してくれているけれど、すぐに心変わりしそうな気がする。つまり、いろいろ考えると、今回のことで、私の幸せがこれ以上危険にさらされなかったことを喜ぶべきなのだ。」


 長いな!ところでフランクは、エマに求婚していない。むしろ第三者が見ればエマではなく別の人を気にしている事が明らかにわかる描き方をしている。この辺りはオースティンのうまさで、最後に自分の幸せがセーフゾーンだったことを喜ぶ箇所も含めてエマのおバカさんぶりを巧みに表現している。

 ここまでヒロインを下げておくのは、もちろんラストで爆上げするためだ。そしてエマがそんなにおバカさんではないんですよ、と言いたいがために
「ひどい見栄っ張りでひどい自己満足型で、自分をご大層な人間だと勘違いしている。人前に出るといつも目立とうとして、さかんに自分の偉さを示そうとするが、三流の学校の教育しか受けていないので、でしゃばりで、なれなれしい。物の考え方と生活のスタイルは、身近な人たちのそれをそっくり真似したものだ。バカではないとしても無教養」
なもう一人のラスボス、エルトン夫人を登場させる。

そして最後に
「私は鼻持ちならないほどうぬぼれて、他人の心を知っていると思っていた。許しがたいほど思い上がって、他人の運命を左右しようとした。そしてそのすべてが間違っていたのだ。しかも私は何もしなかったわけではない。みんなの害になることをした。ハリエットと、私自身と、そして恐ろしいことに、ナイトリーさんにまで害をもたらした」

これまた長いエマの怒涛のような懺悔がとどめとなり、誤解も全て解けて問題も解決し、オースティン作品らしくめでたしめでたし。

 個人的にはこれだけ他人に迷惑をかけたヒロインは、結ばれる前にもう一山越えてほしかったなぁ。

2009年に英国ガーディアン紙が発表した、「英ガーディアン紙が選ぶ必読小説1000冊」選出。


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最終更新日  October 18, 2019 12:00:20 AM
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