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November 3, 2019
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みなさん、こんばんは。ラグビーワールドカップ、遂に南アフリカ優勝ですね。
じゃあ日本はいい線いったってことじゃないですか!すごいすごい!

ところで皆さん、あのヒトラーがどんな家に住んでいたかご存知でしょうか?

ヒトラーの家: 独裁者の私生活はいかに演出されたか
Hitler At Home
デスピナ・ストラティガコス/著
北村京子/訳
作品社

タイトルにもAT HOMEと書いてあるが、この言葉と全く似合わない人物が、写真に写っているあの人だ。死ぬ間際に結婚したとはいえ、彼と家庭とはイメージとして全く結びつかない。少年少女と撮影した写真は残っているが、あくまでイメージづくりで、本当の所彼は自分以外誰も好きではなかったはずだ。

 さて、そんなヒトラーでも家は必要だ。一国の指導者として国内外の有力者を招く必要もある。収容所を作る一方で、彼は建築家のパウル・トローストに家のデザインを任せた。オリンピックさえ宣伝に利用したヒトラーが、家を除外するはずがない。パウル亡き後妻ゲルダがインテリアデザインを担当するが、彼女が拘った食器や家のデザインは、世界中から非難されているヒトラーを「派手な生活を好まない常識人」としてアピールするのに役立ち、雑誌で広く喧伝された。

 寵愛した建築家としてはアルベルト・シュペーアが有名だが、その頃既に大家だったトローストの方が先にヒトラーに気に入られていた。シュペーアが終戦後転向したのに対して、ゲルダは終生ヒトラーびいきを通した。どうしてこうも、既婚にせよ未婚にせよ才能ある女性達がヒトラーに惹きつけられ、世間で騒がれていた彼の行状をも嘘だと信じてしまうのか。

 彼の住まいの中で最も有名なのはオーバーザルツベルクの山荘、ベルクホーフだ。窓を広くとって山が見えるように設計されている。チャップリンが映画で皮肉った巨大な地球儀はここにあった。撤退するSS軍が火をかけ、更に進駐軍が掠奪を行ったのちバイエルン州に返還された。歴史資産として残す選択肢もあったが、聖地化される恐れがあったらしく、結局ヒトラーの命日に爆破解体されてしまった。これが正しかったのかどうか、という問いが本書で投げかけられている。収容所は残し、ベルクホーフを残さない理由は何か。誰が残す残さないを決めるべきなのかはっきりとした“モノ”があった方が人々の記憶には残る。しかし残すことによって全ての人が同じ反応をするわけではない。そこが厄介だ。同じ敗戦国である日本はどんな選択をしているのか。


ヒトラーの家 独裁者の私生活はいかに演出されたか / 原タイトル:HITLER AT HOME[本/雑誌] / デスピナ・ストラティガコス/著 北村京子/訳​​CD&DVD NEOWING






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最終更新日  November 3, 2019 12:00:25 AM
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