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March 4, 2021
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みなさん、こんばんは。トヨタが富士の裾野で未来都市をつくるみたいですね。
夢のある話です。
オスカー・ワイルドはご存知ですよね。若い青年の恋人絡みのあの有名な裁判も含めて。
しかし彼には妻がいたのです。彼女の評伝を読みました。

オスカー・ワイルドの妻 コンスタンス 愛と哀しみの生涯
Constance : The Tragic and Scandalous Life of Mrs Oscar Wilde (Woman's Best 3)
フラニー・モイル
書肆侃侃房

​超美形の名家の坊ちゃんドリアン・グレイは酸いも甘いもかみ分けた大人のヘンリー卿に誘惑され悪の道へと踏み出す。
『ドリアン・グレイの肖像』
 将来有望な国会議員のロバートと、婦人参政権に熱心なガートルードは理想的なおしどり夫婦。しかし実は夫ロバートには秘密があった。秘密を知っている上流婦人に脅迫され、潔癖なガートルードにばれないよう腐心するロバートだったが『理想の夫』

 「人のふり見て我が振り直せ」と言うが、フィクションである小説もまた“人のふり”がふんだんに書かれている。読者は主人公達の言動で教訓を学ぶ。ならば、書いた作者は読者よりも教訓が身体に沁み込んでいるのだから、失敗などしないはず。

 ところがそうではなかった。

 冒頭の作品の著者であるオスカー・ワイルドは、自分を慕う青年を溺れさせても自分が溺れないオトナの男・ヘンリー卿でも、策を弄して秘密を隠しおおせる理想の夫・ロバートでもなかった。数々のどうにもコントロールできない人間の感情を描いてきたワイルドもまた、コントロールがきかない人間の一人だった。作家に求められる客観的視点を持ちながら、その視点が自らに向けられなかったというのは面白い。

 同性愛的嗜好のあった作家なら彼以外にもいるが、裁判沙汰になったのは彼くらいなものだ。ましてや人気絶頂の作家だったものだから、これまで押さえつけてきた傍観者の嫉妬が噴き出す。誹謗中傷には家族もまた無傷ではいられない。

 てっきり仮面夫婦かと思われそうだが、コンスタンスとは恋愛結婚である。オスカーは若干金目当てだった疑いもあるが、コンスタンスは純粋な愛情から彼と結婚した。オスカーが羽振りが良く名士婦人だった頃は、童話を書いたり編集を行ったりと精力的に動いており、問題児の兄に代わって財産管理にも関わっていた。サブタイトルに“愛と哀しみの”とついているので、まるでB級映画のタイトルのようだが、彼女の生涯は決してB級などではなかった。振りかかる災難を泣き暮らすのではなく、子供を守るために手を尽くし、恋もする。だが、運命の男とどうしても手を切れない夫とは対照的に、プラトニックを貫く。夫の才能は持たなかったが、夫が生涯持ち得なかったものを、彼女は持っていた。


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最終更新日  March 4, 2021 12:00:21 AM
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