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August 8, 2021
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みなさん、こんばんは。広島の原爆式典で菅首相が原稿を読み飛ばししたそうですよ。いいかげんですね。今日もトーマス・マンの作品を紹介します。

ブッデンブローク家の人びと 下
Buddenbrooks
トーマス・マン
岩波文庫

上巻でトーニを養育していたイーダはトーマスの息子ハンノの養育を担当。
「イーダはハンノを目のなかへ入れても痛くないほどに愛し、下へもおかないように大事にし、偶像のように賛美し、ハンノがだれよりも優秀で、地上でだれからも一目おかれる人間だと思い込んでいて、この単純な、頑迷な信仰が、たびたび常軌を逸するほどであった。」


 本編は最終巻として“変わるもの”“変わらぬもの”“変われぬもの”が交錯する。さしずめイーダのブッデンブローク家への愛情は“変わらぬもの”、ブッデンブローク家全体は“変わるもの”であるが、“変われぬもの”が足を引っ張る。その筆頭がトーニとクリスチアンという当主の弟妹だ。

 二度の結婚に破れたトーニが最後に望みを賭けた娘エーリカの結婚だったが、夫ワインシェンクは罪に問われる。当主トーマスが家を売るという決断をし、家の買い手は何と宿命のライバルハーゲンシュトレム家だったことでトーニは激しく反対する。
「兄さんには、わかってもらえそうもないわ。今のわたしの気持。兄さんにはわかってもらえないわ。兄さんの妹は、人生で幸福ではなかったの。ずいぶんつらい目に会ってきたわ。考えられそうな不幸は、どれも経験してきたの。わたしのどこが悪くて、不幸な目ばかり見たのか、自分でもわからないんだけれども。私、いつも負けずに切り抜けてきたわ。トム、グリューンリッヒのことも、ペルマネーダーのことも、ワインシェンクのことも。わたしの生活が、神のお考えで、粉々にこわれてしまっても、わたしそのたびにまた浮かび上がれたの。わたしは、一つの場所が、いわば安全な港が、自分のお家といえる所が、かくまってもらえる場所が待っていてくれることを知っていたの。」

 しかし、夢を見て霞を食べ、感傷に耽っていればいい家族と違って、当主は彼等を生かさなければならない。
「トーニ!あの男は、君を憎んだりはしていないよ、なぜ君を憎まなくてはならないのだろう?あの男は、だれも憎んでもいないよ。あの男は、成功と幸福に微笑されつづけて、毎日がたのしくて、だれにも好意を感じているよ、これはほんとうだよ。」

 家を潰すような性格を何一つ持っていなかったにもかかわらず、時代に呼応できる能力が欠けていたがために幕を引くことになるトーマス。彼が全編を通じての主役と言えるのではないか。
 
 2009年に英国ガーディアン紙が発表した、「英ガーディアン紙が選ぶ必読小説1000冊」選出。


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最終更新日  August 8, 2021 12:00:19 AM
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