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カテゴリ:海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説
みなさん、こんばんは。何度もシステム障害を起こしていたみずほ銀行のトップが辞任しました。今日もキンバリー・ブルベイカー・ブラッドリーの小説を紹介します。
わたしがいどんだ戦い1940年 The War I Finally Won キンバリー・ブルベイカー・ブラッドリー 評論社 前作表紙では馬の傍らに立っていたエイダが、本作では馬に乗っている。前作との大きな違いは、まずそこだ。彼女は足の手術を受け、歩けるようになった。もちろん、馬に乗ることも。但し前作ではバックが白っぽかったが、本作では戦争を意識してか黒。 物語が始まってすぐ実母が空襲で亡くなる。読者からすれば鬼母であっても、エイダにとっては実の母。エイダは死を嘆けない自分に対してわだかまりを抱え、ジェレミーが簡単にスーザンをママ呼びするのに、頑なに名前で呼び続けるのが自分への罰のようで痛々しい。 それでも、前作では自分とジェイミーをそれ以外の社会から守ることに一生懸命だった彼女が、周囲を助けようと動く余裕が出来た所は、大いなる変化である。それだけ周囲の支えが身に沁みて来た証だ。 また今回、ソールトン夫人の家族がクローズアップされる。町一番の裕福な一家も、戦争においては何らかの犠牲を強いられる。屋敷が接収されて、一家はスーザンに貸し与えた家で同居する羽目に。夫人はスーザンを使用人扱いで進んで家事をやろうとせずにぎくしゃく。夫人の夫は諜報機関に所属しており、ドイツから逃れてきたユダヤ人の少女を預かることになる。ユダヤ人であろうとエイダ達にとってはドイツ人と同じで、最初のうちはあからさまに敵視していたが、ユダヤ人がどのような扱いを受けるか知るうち、彼女に手を差し伸べるようになる。 登場時には自分の意見を曲げない完璧な女性に見えたソールトン夫人だが、本作ではちょいちょい綻びが見える。パイロットとして出征した一人息子に愛情を注ぐが、娘のマギーがいやがるにも関わらず寄宿学校に預けっぱなし。そんな夫人が一通りの失敗を経て、やっと皆と打ち解けることが出来る課程も描かれる。この親にしてはしっかりしすぎのマギーが頼もしい。 一九四〇年なのでまだイギリスは劣勢。戦争は道半ばだが、著者は本作でエイダの物語を終えることを最初から決めていたらしい。 わたしがいどんだ戦い1940年 [ キンバリー・ブルベイカー・ブラッドリー ]楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
December 22, 2021 12:00:20 AM
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