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カテゴリ:その他のジャンルの海外小説
みなさん、こんばんは。内村航平さんが引退するそうですね。今日から3日間マーガレット・アトウッドの小説を紹介します。
寝盗る女〈上〉 (カナダの文学) The Robber Bride マーガレット・アトウッド 彩流社 大学教授で戦争を研究しているトニー、宝飾店で働くカリス、親の代からの資産家ロズは、かつてズィーニアの葬儀に参列していた。彼女はテロにより異国で亡くなっていた。なのに彼女達はズィーニアを見る。しかも豊胸後の姿で! 「ズィーニアが自らについて語った話のどれが本当なのか、トニーにはもはやはっきりしない。今となっては質問するわけにもいかない。仮に訊ねることができたとしても、ズィーニアは答えはしないだろう。さもなくば、嘘をつくだろう。声を詰まらせ、押し殺した悲しみに震えながら、まじめな顔をして嘘をつくだろう。あるいは告白でもするように、ためらいがちに嘘をつくだろう。または、平然と、傲慢な態度で怒りをあらわにして嘘をつくかもしれない。そうなるとトニーはズィーニアを信じてしまう。以前のように」 とあるように、物語の中心人物ズィーニアは語り手にならず、物語の対象である。反論も主張もできない存在であるため、本当の所彼女がどんな人物だったのか、何を思っていたのかは藪の中なのだ。少なくとも関わった三人にとっては、ズィーニアはとびきりの悪女だった。なぜか自分達の一番弱い所に付け込んで金を出させ(もちろん返さない)、果ては恋人や夫を奪って去る(もちろん返す、というか捨てる)。 上巻では三人中最も自我を持っていると思われるトニーが、どのようにしてズィーニアに翻弄されていったかが描かれる。彼女が今専攻している戦史=Warを最初に選ばせたのも彼女だった。 「男の歴史学者たちは、トニーが自分たちの領域を侵害していると思っており、そして男のものである槍、矢、投石機、長槍、剣、銃、戦闘機、それに爆弾に手を出すべきではないと考えている。彼らは誰がいつ何を食べたとか、あるいは「封建時代の家族の生活」といった社会史をトニーが書いてしかるべきだと考えている。」 事あるごとに男性優位社会を思い知らされている三人だが、抗する手段はズィーニアの方法しかないのか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
February 5, 2022 12:00:22 AM
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