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みなさん、こんばんは。ピードスケート男子500mで森重航選手が銅メダルを獲得しました。この種目で日本選手メダル獲得は3大会ぶりだそうです。
今日は公開中の映画ザ・ハウス・オブ・グッチ の原作となったグッチ一族についてのノンフィクションを紹介します。 ザ・ハウス・オブ・グッチ The House of Gucci サラ・ゲイ・フォーデン 講談社 1995年2月27日、オフィスに入る所を襲われたマウリツィオ・グッチが死亡した。まるで映画の一場面のような描写から始まる本作は、文字通り映画になった。ちなみに殺されるマウリツィオはアダム・ドライバーが演じている。 マウリツィオが入ってくる場面で思ったのは「あれ、警備ゆるゆる?」だった。ミラノのそれなりに近所にセレブもいるだろうビルで、文字通りセレブオブセレブが出社するというのに、ボディガードもなし?怪しげな男を目撃していたのは、ビルの管理人だけだ。 犯人側もゆるゆるだ。ターゲットを刺した後、初めて管理人という目撃者に気が付くくらいの、やや冷静さを失った様子が描かれる。依頼元はイタリアといえば大体想像する通りのアノ方々だが、これではすぐに足がつくのでは? 本作は事件の経過を追うのではなく、グッチ家の始まりに戻る。今でこそファッションブランドの一角だが、そもそもの始まりは皮革製品―鞄だった。日本と同じ敗戦国なので、第二次大戦前後は随分と苦労したようだが、一代目~二代目の世代交代がうまくいって隆盛の一途を辿る。では「売り家と唐様で書く三代目」の行く末が気になるが、冒頭で殺されたマウリツィオがまさに三代目だ。意欲はあったが、作中で複数に指摘される通り、経営手腕がない。しかし皆に愛される。新しい才能を発掘する能力はあったのに、生かす術を持たない。自分がわからない事は他人に任せておけばいいのに、なまじ父や伯父に若い頃頭を押さえつけられていた反動で、何でも自分でコントロールしたくなる。不幸なのはそれができる環境が整っていたにも関わらず能力が伴わなかった点。ああ、このアンビバレンツキャラ、アダム・ドライバーうまく演じてくれそうだ。第三者的にみても、勘と言うしかない経営感覚で老舗企業の方向性を決められたら従業員たまらん。確かにファッション業界でも目まぐるしく変化し、コロナ禍で外出が減る昨今ではファストファッションが売れまくり、ちゃんとしたコレクションに注目は集まらない。トレンドの変遷が目まぐるしかった事だけが、グッチがフランスの流通大手企業であるPPRの保有会社に落ち着いた理由ではない。 それにしても映画化にあたり、マウリツィオの伯父で実質二代目アルドがアル・パチーノ、マウリツィオの父ロドルフォがジェレミー・アイアンズ、マウリツィオの妻がレディー・ガガ、マウリツィオのいとこ、パオロ・グッチにジャレッド・レトーとキャストに純ラテン系が一人もいない。 [書籍のメール便同梱は2冊まで]/ハウス・オブ・グッチ 下 / 原タイトル:THE HOUSE OF GUCCI[本/雑誌] (ハヤカワ文庫 NF 583) / サラ・ゲイ・フォーデン/著 実川元子/訳ネオウィング 楽天市場店 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
February 18, 2022 12:00:19 AM
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