【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

カレンダー

コメント新着

お気に入りブログ

ARGYLLE/アーガイル New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

台風つづく ちーこ♪3510さん

父との別れ。 天野北斗さん

松河屋老舗☆ fujiうさぎ=^・^=さん

憂きも一時 小烏丸の”てる”さん

プロフィール

hoshiochi

hoshiochi

キーワードサーチ

▼キーワード検索

全て | 料理&お菓子&旅&演劇&その他2 | フランス映画 | 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ) | その他の地域の映画&ドラマ | アメリカ映画 | 韓国映画 | 真田広之 | 韓国ドラマ | アメリカドラマ | その他のジャンルの日本の小説 | 日本のミステリー小説 | イギリスドラマ | よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥 | 漫画・アニメ | 日本ドラマ | 中国&台湾映画 | 日本の作家が書いた歴史小説 | 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル | 東欧・ロシア映画 | イギリス&アイルランド映画 | オランダ映画&オランダドラマ | 北欧映画 | その他のジャンルの海外小説 | 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル | 日本映画 | 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | カナダの映画&ドラマ | ドイツ映画&ドイツドラマ | 日本のファンタジー小説 | 海外のミステリー&ファンタジー小説 | 堺雅人 | 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇 | 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ | 山田風太郎 | 香川照之 | 松山ケンイチ | 海外の作家が書いた歴史小説 | ジェイク・ギレンホール | イギリスドラマ:SHERLOCK | 塩野七生 | 吉田鋼太郎 | イタリア映画&イタリアドラマ | ローズマリー・サトクリフ | 大杉蓮 | ベネディクト・カンバーバッチ | インド映画 | 長谷川博己 | 内野聖陽 | 林遣都 | ムロツヨシ | ジョシュ・オコナ― | 井浦新 | 菅田将暉 | ディーン・フジオカ | 台湾ドラマ&中国ドラマ
March 4, 2022
XML
みなさんこんばんは。将棋の第71期王将戦七番勝負の第4局が開催され、挑戦者の藤井聡太四冠が渡辺明王将を破り、4連勝でタイトルを奪取しました。19歳6カ月での五冠達成は最年少記録となります。すごいですね。さて今日はシェイクスピアの有名な戯曲が生まれた経緯を小説にした作品を紹介します。

ハムネット
Hamnet
マギー・オファーレル
新潮社クレストブックス

 シェイクスピアの四大悲劇『ハムレット』のモデルはユトランド半島のゲルヴェンディルの子ホルヴェンディルと、デンマーク王腕輪投げのローリク(すごい二つ名だ) の娘ゲルータとの間に生まれたアムレートとされている。彼は父を殺した伯父に復讐するため狂気を装い、見事復讐を成し遂げて二人の妻をめとり、戦いで死んでいる。オリジナルはハッピーエンドなのだ。

 ではなぜシェイクスピアはわざわざ悲劇に変えたのか?本編では「ハムレットは亡き息子ハムネットの名をアレンジしたもの」説を取っている。実際シェイクスピアにはハムネットという息子とジュディスと言う双子がいたが、ハムネットはわずか11歳で亡くなっている。

 本編でクローズアップされるのはシェイクスピアの妻アン・ハサウェイだ。アーシュラ・ル・グウィンが『ラウィーニア』で語らぬヒロインに声を与えたように、マギー・オファーレルも本編で、後世研究すらされない文豪の妻に個性を与えた。よく知られていないにも関わらず、なぜか彼女は悪妻イメージが強い。トルストイの妻ソフィアといい、文豪の妻は夫をアゲるために悪妻設定されるのだろう。本編では、彼女の名はアンではなく、父親の遺書に書かれた名前であるアグネス=(神の子羊という意味)になっている。二人が結婚した時、既にアグネスは長女スーザンを身ごもっていた計算になることから、「でき婚」でシェイクスピアが田舎娘の責任を取るよう迫られた説が信じられ、これも悪妻説を後押しする理由とされる。ところが本編では、若者の単なる失敗ではなく、アグネスの計算ずくだったことになっている。ではなぜ、家業を失敗した家の息子なぞに持参金をたくさん持つアグネスが嫁ごうと決めたのか?これまで関心を持たれなかった彼女の生活や心理状態が余す所なく描かれると、ロンドンで一旗揚げようと働く夫を支え、父親不在の一家で子ども達を守りながらも、自分のやりたい事はきっちりやる、というスーパーウーマンが出来上がる。そもそも国王すら離婚するために教会を作る国なのだ。本当に悪妻で離婚したければ方法はいくらでもあったはず。それでも長年添い遂げたからには彼女自身に魅力がなければ始まらない。さてその魅力とは?本書を読んでお確かめを。


ハムネット (新潮クレスト・ブックス) [ マギー・オファーレル ]​​楽天ブックス






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  March 4, 2022 12:41:31 AM
コメント(0) | コメントを書く
[その他のジャンルの海外小説] カテゴリの最新記事


PR


© Rakuten Group, Inc.