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カテゴリ:海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説
みなさん、こんばんは。欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長はウクライナ首都キーウ(キエフ)をゼレンスキー大統領と会談しました。ウクライナのEU加盟手続きについて「できる限り加速させる」と約束したということです。今日から3日間ケビン・クロスリー・ホランドのちょっと変わったアーサー物語を紹介します。
ふたりのアーサー〈1〉予言の石 Arthur the Seeing Stone ケビン・クロスリー・ホランド 亀井 よし子 (訳) ソニー・マガジンズ 12世紀のイングランドの荘園に暮らすアーサーは、立派な騎士になって十字軍に行くことを夢見る13歳の少年だ。しかし兄サールはそんな彼をばかにして、父はなかなか騎士になることを許してくれない。ある日彼は、友人マーリンにもらった黒曜石のなかに、もうひとりのアーサーの物語が映し出されていることに気づく。伝説の王だったもうひとりのアーサーの少年時代を追体験するうち、やがてアーサーはふたりがパラレルの存在であることに気づく。 リチャード1世(またの名を獅子心王)が亡くなる所から、少年アーサーの物語が始まる。アラブの奇跡サラディンと死闘を繰り広げた事でも知られる獅子心王は、アーサーや父達の間では評判が良いが、実は英国内でそう人気が高い方ではない。始終戦に出かけているし、父と確執がありフランス出身の母親と親しかったため、ろくに英語が話せなかったという噂だ。男色家という噂もある彼は後継ぎを残さず、そのため愚かと言われる弟のジョンが王位についた。これにもひと悶着あり、シェイクスピア劇に描かれているように、リチャードの弟ジェフリーの遺児アーサーも後継者として有力視されていた。 彼が12歳だったことから、てっきりアーサーが王位継承者とすりかえられたのか?と思っていたら、そこまでの奇想天外さはなかった。むしろ素直にもう一人のアーサーに寄せている。二人のアーサーを結び付けるのは 「おまえさんが死ぬ日まで、この石以上に貴重なものを手にすることはけっしてないじゃろう だが おまえさんがこれを持っていることをだれにも知られちゃいかん。見られてもいかんし、石について何かを知られてもいかん」 とマーリンに念押しされた黒曜石だ。ここまで言われたらいやでも「この石に何かある!」と読者もアーサーも気がつく。 同年齢のアーサーの運命が交錯する、いかにもガーディアン賞好みっぽい重層的な構成である。気はいいがおっちょこちょいの所があるケイ、魅力的な魔女の異母姉モーガン、有夫の妻に言い寄る父ウーサー・ペンドラゴン、夫と間違えウーサーと床を共にしアーサーを身ごもる絶世の美女イグレーヌ后のモデルは、アーサー王伝説ファンならすぐわかる。魔法使いマーリンが二つの世界を繋ぐ。アーサーの質問にすぐ答えを返すのではなく「なぜそのような質問をするのか」「本当は何が聞きたいのか」と更に掘り下げ、アーサー自身に考えさせる点は、ちゃらんぽらんに見える外見とは異なり、賢者の風格がある。まさかタイムトラベラー?と思うが、そのような描写はない。 伝説の剣を引き抜き少年ながら君主と認められた王の中の王アーサー、従者としての人生が始まった少年アーサー。同じ13歳で二人の少年の運命が開けた所で第一巻は幕。次からはいよいよ十字軍に出発だ。 2001年度ガーディアン賞&2000年スマーティーズ賞受賞作。 【中古】ふたりのアーサー〈1〉予言の石ブックサプライ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
April 12, 2022 12:00:21 AM
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