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みなさん、こんばんは。ドナルド・トランプ氏が大統領立候補を表明しましたね。
菅原道真が主人公の漫画の最新刊を紹介します。

応天の門 16
（バンチコミックス）
灰原 薬​

前巻からの続きで恒貞親王と舎人・伴健岑が再会を果たす話。史実では貞観7年（865年）配流先の隠岐国司から、恩赦によって放免された健岑を平安京に戻す旨の報告が右京職になされるが、対処は誤りであったらしく、改めて勅により出雲国へ遷配となっている。この奇妙な命令の行き違いに、業平と道真が一役買ったことになっている。後に道真も謀反人として大宰府に流されることを思うと、若き日の彼が健岑を助けるのも何だか運命めいている。「危険をおかしてでも一目会いたい」という主従の結びつきがまだぴんと来ない様子だが、後の道真にとって絆を結ぶ相手が現れた時、この時の事を思い出すのではないか。また、本エピソードをはじめ、先走る息子中庸を何度か善男が留める場面が出てくるが、応天門の変では、中庸がやらかしてしまった事が伴家の没落に繋がる。これも後々への伏線であろう。


　藤原高子のおつきの女性小菊が怪力で藤原南家の乱暴者をのしてしまったことからいいがかりとつけられ、道真にお鉢が回ってきた話。道真の考えたしかけで無事乱暴者は撃退できたが、道真はすっきりしない。
「その才が曇らぬようすべきことをなさいませ」
と6巻で唐の元宦官に言われた事が頭を過る。そして
「鬼の真似事などしていては　そのうち自分が鬼になってしまう」
と呟く。次第に自分がなすべきことに目覚めてゆく道真と、彼の才を認めている基経の接近が次のエピソード。藤原基経が島田忠臣と道真に同じ謎を提示するが、実は忠臣が真相にたどり着き、事を収めていたことを明かす。そして
「そなたにあって忠臣にないものは何だ」
と謎かけをする。菅家ゆかりの者が死んだらしいとわかり道真が探す話を経て伴善男が倒れる場面で引き。


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