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みなさんこんばんは。『レオン』『ニキータ』のリュック・ベッソン監督の最新作映画『DOGMAN ドッグマン』が、3月8日より日本公開されることが決定した。映画​MINAMATA​を見ました。


MINAMATA

製作＆出演
ジョニー・デップ　

出演
真田　広之　美波　國村　隼　加瀬　亮　浅野　忠信　ビル・ナイ

音楽
坂本　龍一

　1971年、ニューヨーク。アメリカを代表する写真家の一人と称えられたユージン・スミスは、今では酒に溺れ荒んだ生活を送っていた。そんな時、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。水銀に冒され歩くことも話すことも出来ない子供たち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側。そんな光景に驚きながらも冷静にシャッターを切り続けるユージンだったが、ある事がきっかけで自身も危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る。

　冒頭、落ちぶれて機材も売り払ったユージンの所にもちこまれた水俣病患者の写真の話。過去に戦争カメラマンとして鳴らしたユージンが、公害の元と指摘された企業から様々な妨害を受けながら、写真撮影にこぎつけるまでがドラマティックに描かれるが、これはあくまで映画としての構成である。ユージンの撮影所が意図的な放火で焼き払われたり、ユージン自身が負傷するのもフィクション。実際には、まさかここまで妨害はしない。そもそも当時は圧倒的に大企業の力が強く、いくら有名人であっても、いち写真家の写真集が世界的な反響を呼ぶなどとは、予測もできず、影響力についても未知数だったのだから。このような点で、かなり映画として誇張された点、美しく描かれた点はあるが、公害というなかなか映画になりにくい―かつ、なったとしてもドラマティックに描きにくい題材をロードショー公開作に持ち込むには、必要な誇張だったのだろう。

　酔いどれユージンと、気難しくも腕のいい彼を信じて、遠く離れたアメリカで写真を待ち続ける「LIFE」編集長ロバート・ヘイズの友情も見逃せない。なお、ロバート・ヘイズは実在ではなく、何人かいる編集者をミックスしたキャラクターとのこと。

ジョニー・デップが製作・主演を務め、水俣病の存在を世界に知らしめた写真家ユージン・スミスとアイリーン・美緒子・スミスの写真集「MINAMATA」を題材に描いた伝記ドラマ。


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