映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさんこんばんは。センバツ高校野球がはじまりましたね。
今日は渡辺篤郎さんが中国で撮影した映画を紹介します。

『最後の恋、初めての恋』 当摩　寿史 / 松竹

脚本当摩　寿史
出演
渡部　篤郎　ドン・ジエ　チェン・ポーリン　筧　利夫
石橋　凌　松岡　俊介　シュー・ジンレイ

2003年、中国上海。日本の自動車会社、イムラ自動車に勤める早瀬は、東京本社からこの上海支社に転任する。彼は半年前、婚約者を事故で亡くしていた。彼女は親友・滝本の車に同乗中、無惨な事故に見舞われたのだった。裏切られ、心に深い傷を負った早瀬は赴任初日から独り酒を浴び、ホテルの部屋で睡眠薬もあおって倒れ込む。フロント係の女性ミンの迅速な対応で、早瀬は大事に至らずに済んだ。それが2人の出会いだった。リンは早瀬の中国語教師として会い、彼に惹かれるが、リンの友達トートも見抜くように、早瀬の心は彼女にはなかった。

愛と友情に裏切られて、深い傷を負った男。同じ男性を好きになる姉妹。不治の病。今流行の韓流(韓国ドラマ)でも、この要素はよく取り入れられています。このキイ・ワードから話を想像した方、その通りに物語は展開します。ですから、物語に意外性を求める方には、この映画は不向きでしょう。恐らく、この題材ならば2時間ドラマでも出来ますし、数分テレビの前から姿を消していても、「ねねね、どうなった？」と筋を心配する必要はありません。
では、映画で出来た事とは？
やはり上海の観光名所をふんだんに見せてくれた事でしょう。
そして、シュ－・ジンレイとドン・ジエの対照的な姉妹。
清楚で落ち着いた姉と、無鉄砲でぐいぐい進んでゆく、でも真直ぐな妹。こういう女性は、もう日本では、見つからないのでしょうね。彼女達の存在には、清涼感があり、分かり過ぎるほどわかった物語を見る時の退屈感から救ってくれます。
心の葛藤を描ききるというより、観客にかなり頼っている所があるように思います。描かないけど、こう解釈してくれるだろうな、と。
あと、ひと昔前の日本はこうだったのだろうなぁ、という部屋も見られました。

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