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August 12, 2024
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カテゴリ:中国&台湾映画
みなさんこんばんは。 フェンシング男子エペ団体の決勝で、日本はハンガリーに敗れて銀メダルを獲得しました。日本は前回 東京大会の金メダルに続き2大会連続のメダルです。今日も中国映画を紹介します。

妻への家路
​帰来

出演
チェン・ダオミン コン・リー

監督
チェン・カイコー

 教師の婉玉とバレエを習っている娘の丹丹が共産党員に呼ばれ「追放中の夫・焉識が逃亡したが、連絡があったら通報するように」といわれる。丹丹は「革命模範バレエ 紅色娘子軍」の主役の呉清華に決まりそうだった。父から母と駅で会いたいという連絡を丹丹が受けるが、母には行くなという。駅には追っ手が来ていて婉玉の目の前で焉識は捕まる。丹丹は逃亡犯の娘ということで主役から外される。1977年、文化大革命が終わって焉識が右派分子の罪を解かれ、20年ぶりに帰宅する。ところが、迎えた婉玉のようすがおかしい。自分のことは全く忘れ、方という男と間違える。党員も含めて説得にあたるが、思い出してくれない。丹丹はバレエを諦め、家を出て紡績工場の寮に住んでいる。焉識は守衛室の隣で暮すことになる。婉玉は毎日、駅へ夫を迎えに通う。五日に帰ってくるからという手紙を書いて西寧発の列車から降りてくるが、プレートを掲げた婉玉は全く気づいてくれない。医者から心因性の記憶障害だとされる。写真を見せるが、焉識の写真は全て丹丹によって切り取られていた。教授でピアノ好きだった夫を迎えるために調律したいというので調律師になって直し、婉玉を待つが、曲だけ思い出して自分を思い出してくれない。西域から大量の手紙が入った荷物がようやく届く。読みにくいというので読んであげるが、「手紙を読む人」としか理解されない。新しく丹丹と和解してくれるよう手紙を書く。丹丹は父にあの日密告したのは私だったと話すが、父は知っていたよと淡々と答える。丹丹が家に戻り、安堵したが、毛布をかけてやると「方さん、出ていって」と狂乱状態になる。方がどんな人間か訪ねていくと妻が出てきて夫を返してくれ、と激しくいうので、虚しく帰る。焉識が病気で手紙を読みにいけないというので、娘と二人で年越し餃子をもって行く。それから何年も経って。雪の中、焉識が幌付きの自転車で婉玉を迎えにくる。二人で駅へ陸焉識を迎えに行くが、今日も虚しく待つだけだ。

 文化大革命によって引き裂かれた夫婦&親子の悲劇。家ではなく妻への家路とタイトルを付けたことは正しい。家に帰っても、妻は夫を認識しないからだ。一度壊れてしまった心は、その理由もわからないように回復もわからない。隣に愛する人が立っているのに、長い年月駅に立ち、来ぬ人を待ち続ける妻と、その傍らに立つ夫。今、妻の想像上の夫は、別れた時の若い夫の姿だから、ずっと認識されないのか。最近あまり作品を目にする事がなくなってしまったが、やはりコン・リー&チャン・イーモウのコンビ作は素晴らしい。

 バレエの才能があり、主役を勝ち取りたい子供の功名心につけいった当局のあざとさ。体制が変わって価値観の逆転が起こっても、誰も娘には謝らず、壊れた妻と父の不在という重い結果だけが放り投げられる不憫さ。


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最終更新日  August 12, 2024 01:36:40 PM
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