いつの間にか・・・
いつの間にか、夏休みが終わっていた。また、いつものように親子でバタバタの朝が戻って来ていた。いつの間にか、蛍が誕生日を迎えていた。今年は特にプレゼントにほしい物がないんだぁ・・・と自分で言っていた。今年の夏は、様々なことに意欲を出し始めた。落ち込んだり、部屋に引きこもったり・・・という症状がほとんど見られなくなった。自分でも「今日は良くしゃべるなぁ~」って自己分析している。いつの間にか、運動会の季節になっていた。いつの間にか、蛍の妹はリレーの選手に選ばれていた。いつの間にか、妹は7歳の七五三を迎えつつある。親が、あたふたしてもしなくても、いつの間にか子供たちは育っている。人はたくさんの知識を学び、たくさんの秀でた物を作り出して来た。でも、そんな人間でさえも、時の流れには逆らえない。時の流れを止めることは出来ない。そんな大きなものに包まれて人は生きている。生かされている。