ファーレ立川アート作品の第64回目掲載です。
コアシティ立川の南側ギャラリーロードの車止めはユニークな作品が多くて、見ていると非常に面白い。
今回紹介するのはステンレス板を折り曲げて製作した車止めだ。一見すると何の変哲もないステンレス板を折り曲げただけの作品に見えるが、この作品のようにビスの跡を見せないようにするのは結構大変なのだ。逆に言うと興趣をそぐビス跡をいかにして見せないようにするのかがポイント。その観点から見ると、この作品、縦方向に流れている凹の溝の辺りに止め方の工夫が隠されている気がしないでもないのだが、今度行った時にちょっと見てみたいと思う。
以下全文引用
コアシティ立川南側のギャラリーロードに、金沢健一さんの車止めとしての彫刻作品があります。研磨されたステンレススチールでできた直方体の箱が、微妙な角度で組み合わされています。
金沢さんは、鉄という素材そのものが持つ美しさ、プロポーションそのものが持つ美しさというものを探求している作家です。そのため、金沢さんの作品は非常に要素をきりつめたものになります。ファーレ立川において、車止めを作成する作家に指定された寸法は、縦横24センチ、高さ120センチという非常に限られたものでした。金沢さんは、この縦横24センチ・高さ120センチという直方体から出発し、それを分割・再構成するという考え方で作品を作りました。与えられた最小条件の中で作品を作ったことになります。
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