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テーマ:今日のお出かけ ~(8182)
カテゴリ:┣ ●立川の散策●
ファーレ立川アート作品の第67回目掲載です。 大きなビルの入り口回りには必ず消防装置と呼ばれる連結送水管があるのだが、これは見た目ちょっと無骨であまりサマにならないのだ。 火災時には必要不可欠なものだけに、ないがしろにすることはもちろん出来ない。かといってフタをして隠してしまうと緊急時に役に立たないということで、その取扱は設計者にとってはいつも悩みの種。とそんな視点から見ていると、ちょっとこの消防装置は凄いかも。夜間、水の部分に灯りが付いたところを見てみたいものだ。 以下全文引用 柳健司さんの笠木の作品(25)を伝って階段を降りきったところ、ファーレイーストビルの東側に、白い石をつかって作られたほこらがあります。よく見ると、ほこらは、消防活動に使われる連結送水管カバーの役割をはたしていることがわかります。ほこらの屋根の一部分はガラスを使って透明に作られており、その中には青く着彩されたアクリルシートによる水を模した物体が封入してあります。 これは1984年に結成されたアーティスト集団・PHスタジオによる作品です。PHスタジオは、ファーレ立川において、水道・電気・ガスといったライフラインに注目し、それらを象徴した作品を作ろうとしました。しかし、ガスと電気については良い場所がなく、結果的には水をテーマにした作品だけが作られることになりました。 中国地方の山間部の農家の土蔵には、丸に「龍」の字を書いたマークがつけられており、それは土蔵を火事から守ってくれる「りゅう」の神様をあらわしたものなのだそうです。PHスタジオがほこらの上部に封入した水は、この「龍」マークを現代的に再解釈したものです。 夜になると、この写真のように水の部分にあかりがつき、ぼうっと光ります。なかなか幻想的です。なお、このほこらは、PHスタジオが行ったアートプロジェクト「ホームレス・ホーム」で使われた家のオブジェに似ています。PHスタジオは白い家のオブジェをトラックに載せて旅をさせ、沼やゴミ捨て場などに置いて、風景を不思議にするとともに「家」の意味を問い直しました。ひょっとすると、ファーレ立川の作品は、この家が自分のうちに帰ってきた姿なのかも知れません。 この周辺の写真がご覧になりたい方は地図をクリック 関連記事 ■ファーレ立川とは ■その026:地鎮のための消防装置
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Last updated
2008年08月11日 14時42分09秒
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